1998 Fiscal Year Annual Research Report
コンパクト試験片を用いた歯科用合金鋳造体の疲労亀裂進展特性と熱処理の相関
Project/Area Number |
10671820
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
中村 英雄 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60172425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本村 一朗 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (60272598)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90175430)
西村 文夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10013856)
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Keywords | 疲労亀裂進展 / 歯科用合金 / 鋳造体 / コンパクト試験片 / 熱処理 |
Research Abstract |
本年度は,本実験で鋳造試片を用いて亀裂進展速度を計測するため,以下の手順に従って,試験片作製を行った. (1) 鋳造用パターンの作製 厚さ2.0mmのアクリル板を用いマルトー社製クリスタルカッターにて12.0mm×12.5mmの板状試片を切り出した.このアクリル板が鋳造体になってからの亀裂導入部位に溝を切り,厚さ0.26mm,エッジ角30゚の金属製プレートを歯科用ワックスを使って固定した. (2) 埋没・鋳造・研磨 (1)で作製した鋳造用アクリルパターンを通法に従い埋没・鋳造を行った.鋳造は融解温度,雰囲気および鋳造圧の制御可能な鋳造機(CL-I95,Heraeus Kulzer)及び融解温度の制御可能な鋳造機(TS3,Degussa)を用いて行った。鋳造後鋳造体は鋳造リング中で室温まで徐冷し,埋没材の除去,金属製プレートの撤去後,表面清浄剤を用いて超音波洗浄を行った.鋳造体は鋳巣等のないことを確認の後,流水下でエメリー#1500まで研磨し,さらにバフを用いて加工硬化が起こらないよう注意して鏡面研磨を行った. (3) 保持孔の付与 作製試験片にボール盤を用いて所定の位置に2.5mmφの保持用の穴を開けた. (4) 熱処理 試料作成後,メーカー指示通りの熱処理を行い,熱処理を行わない鋳放し及び,軟化熱処理,硬化熱処理後の試験片を作製した. (5) 真鍮製コンパクト試験片把持用ジグの作製 現有工作機械を用いてコンパクト試験片把持用のジグを真鍮にて作製した.
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