1999 Fiscal Year Annual Research Report
歯科用チタン合金の口腔内をシミュレートした環境における疲労特性
Project/Area Number |
10671822
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
土居 寿 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (30251549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米山 隆之 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (00220773)
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Keywords | チタン合金 / 力学的性質 / 腐食疲労試験 / 歯科鋳造 |
Research Abstract |
歯科補綴用材料は,口腔内において咀嚼や取り外しによって,繰り返し負荷がかかる。しかも,口腔内は腐食性環境にありより厳しい検討が必要である。力学的性質や生体親和性,耐食性に優れた,チタンおよびチタン合金は近年歯科への応用が進んでいる。歯科用チタン合金を臨床に応用していくためには,口腔内をシミュレートした腐食環境中での疲労試験を行なう必要があると思われる。そのために,腐食環境をつくるための新しい装置を製作し,実際に腐食環境中で疲労試験を行い,装置の評価とチタン合金の評価を合わせて行う。 本年度は,チタン合金による試験片の製作および,製作した腐食疲労試験装置による腐食疲労試験を行った。材料は,JIS3種チタン,Ti-6Al-4V合金,Ti-6Al-7Nb合金の試験片を歯科精密鋳造により製作し,引張試験により力学的性質を調べた結果,Ti-6Al-7Nb合金は従来の歯科用チタンよりも引張強さが高く,破断伸びは同程度であることがわかった。またTi-6Al-4V合金は,引張強さがもっとも高いが,伸びが少なく,鋳造性にも問題があった。これらの結果を元に,チタンおよびチタン合金の疲労試験,腐食疲労試験を行い,疲労特性について検討した。疲労特性については,引張試験においては破断するはずのない,弾性変形領域内でも繰り返し負荷がかかることにより破断することがわかった。チタンおよびチタン合金の疲労限は,引張強さの20%程度であり,大気中と0.9%NaCl水溶液中での差はほとんどなかった。
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Research Products
(1 results)