1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671824
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
寺岡 文雄 大阪大学, 歯学部, 助手 (00099805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平 雅之 , 助手 (60179398)
岡崎 正之 , 助教授 (30107073)
高橋 純造 , 教授 (80029149)
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Keywords | 分子設計 / 機能性レジン / 重合 |
Research Abstract |
ポリメタクリル酸メチルが歯科用高分子として広く使用されている.そのためメタクリル酸メチルを使用し,目的とする機能を有するポリメタクリル酸メチルホモポリマーおよびポリメタクリル酸メチル共重合体の製作を目的としている. 本年度は,現有していた重合装置を用いて新しい重合装置を製作するための予備実験を主に行った.まず最初にメタクリル酸メチルを重合し,粒径や分子量などが再現性のある重合装置の構造および重合条件を検討した、次に,触媒,重合温度,重合時間などの重合条件を変えて得た重合体の構造をX線解析,FTIRなどの分析装置を用いて検討した.最後に,重合したレジンを用いてレジンプレートを製作し,従来の義歯床用レジンで製作したプレートの機械的性質について検討した.重合装置は従来の撹拌方式ではなく重合系の剪断速度を一定になるよう工夫したため,重合条件を一定にすれば粒径や分子量などは再現性のあるポリマーが得られた.重合したポリマーは従来のポリマーと物性や機械的性質はほとんど同じであり,まだ目的とする分子構造を有する重合体を得るための実験は行っていないが,新しい重合装置の組立ができ,来年度以降での基礎実験は行うことができた. 来年度以降は,触媒や重合温度および添加剤などの重合条件を変えて目的とする分子構造を有するポリマーを重合し,構造解析と機械的性質についての実験を行う.また,超高分子量のポリメタクリル酸メチルを得るための重合方法についても検討する予定である.
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