2000 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼運動を対象とした6自由度顎運動計測システムの開発
Project/Area Number |
10671856
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
藤村 哲也 徳島文理大学, 工学部, 助教授 (80219047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重本 修伺 徳島大学, 歯学部, 助手 (20294704)
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Keywords | 顎運動計測システム / 6自由度 / 顎運動 / 咀嚼運動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ヒトへの影響が極めて少なく、6自由度で100μm以下の測定性能を有する顎運動測定器を開発すると共に、咀嚼運動のもつ機能的で生理的な運動の特性が追究可能な計測システムを開発することである。 本年度は、研究期間の終了でもあり、測定器の検出機構部、データ処理部のハードウェアおよびソフトウェアの設計・製作に改良を加えると共に、システム全体の完成度を高め、得られた成果をまとめる計画で、以下の成果を得たので報告する。 1 機構部は、少しでも機能的で生理的な咀嚼運動が高精度に計測可能な状態になるよう「軽量化」と「動きの滑らかさ」に専門的知識の提供をうけ改良した。 2 データ処理部は、機構部と計測システム組み込み用データ処理装置(ノート型パソコン)とのインタフェースを改良し、全体のタイミング調整を行った。 3 データ処理部のソフトウェアは、測定ならびに解析に必要なソフトウェアプログラムを独自で開発し、ひき続き作業を進めている。 4 本研究によって得られた結果をまとめ成果報告書を作成した。 以上、本年度の計画はほぼ達成でき、工学の立場より顎口腔機能の研究に取り組んだこれまでの業績に対して、日本顎口腔機能学会から学会賞をいただくことができ、第21回学術大会において記念学術発表の機会が得られ、本研究での成果の一部も報告することができた。また、財団法人四国産業・技術振興センター発行の「STEPねっとわーく」誌にも新技術紹介として成果の一部を掲載した。
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