1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671864
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
茂木 健司 群馬大学, 医学部, 教授 (70048411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
狩野 証夫 群馬大学, 医学部, 助手 (20261852)
笹岡 邦典 群馬大学, 医学部, 助手 (10187106)
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Keywords | 口腔領域 / 歯原性疾患 / 歯原性角化嚢胞 / 免疫組織化学 / ケラチン / 増殖能 / 細胞周期 / アポトーシス |
Research Abstract |
平成11年度は病理組織学的、ならびに免疫組織化学的検討を行った。平成10年度の対象症例12例のうち、手術標本が保存されていた6例を対象とし、以下の諸点につき検討を加えた。 1.H-E染色による検討では6例全例について嚢胞壁表層に角化がみられた。上皮層は薄い例4例、やや厚い例2例であった。前者では4例全例で上皮突起はみられなかった。 2.免疫組織化学的(ABC法による)に各種ケラチン(10/13、8,10,18,19,20)、Ki-67、EGF、bcl-2,c-mycの発現を検討した。 3.各種ケラチンの局在については、ケラチン8は3例で上皮層に認められた。部位は上皮全層2例、基底層のみ1例であった。 4.ケラチン10は2例に見られ、全層1例、表層のみ1例に認められた。 5.ケラチン18は4例に認められ、全層1例、中間層のみ1例、表層のみ2例であった。 6.ケラチン19は2例に見られ、2例とも表層のみに見られた。 7.Ki-67、EGF、bcl-2は全例で発現が見られなかった。c-mycは1例のみ発現した。 以上の結果を臨床所見と比較検討すると、ケラチン10は年齢の高い症例にみられ、ケラチン18は若い症例に局在がみられる傾向と思われた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Saito T,Nakajima T,Mogi K.: "Immunohistochemical analysis of cell cycle-associated proteins p16, pRb, p53, p27 and Ki-67 in oral cancer and precancer with special reference to verrucous carcinomas"J Oral Pothol Med. 28. 1-8 (1999)
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[Publications] 狩野証夫,茂木健司: "口腔白板症の病理組織学的ならびに免疫組織化学的検討"日本口腔外科学会雑誌. 45. 88-94 (1999)
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[Publications] M.Ichikawa,K.Ishii,T.Nakajima,K.Mogi: "The overexpression of p53 and proliferation activity in precancerous and cancerous lesions of oral squamous epithelium"J.Eep.Clin.Cancer Res.. 16. 141-146 (1997)
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[Publications] 茂木健司,松田登: "過去8年間のエナメル上皮病,腺様歯原性繊維脾の臨床的,病理組織学的ならびに免疫繊維化学的検討"日本口腔外科学会雑誌. 36. 1856-1865 (1990)
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[Publications] 茂木健司,松田登: "歯の発生の免疫繊維化学的検討"日本口腔外科学会雑誌. 36. 3004 (1990)
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[Publications] 茂木健司: "セメント質形成性繊維脾5例の臨床的,病理組織学的ならびに免疫組織化学的検討"日本口腔外科学会雑誌. 40. 335-348 (1991)