1998 Fiscal Year Annual Research Report
顎変形症手術シミュレーションにおける三次元立体視と人工現実感に関する研究
Project/Area Number |
10671873
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横江 義彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (30211650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 定美 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00028739)
西田 光男 京都大学, 医学研究科, 講師 (50154620)
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Keywords | 顎変形症 / 手術シミュレーション / 三次元立体視 / 人工現実感 |
Research Abstract |
顎変形症手術の最も典型的な手術法として、今回の研究対象を原則的に下顎枝矢状分割法に限定することとした。同手術法は適応範囲が広いため当診療科で施行される顎変形症手術の約70%を占めるが、限られた範囲の口腔粘膜の切開のみで行われるため、術者ですら十分な視野が得られないことが多い。今年度の研究課題としては術者以外では手術をイメージすることができないこの手術操作を三次元立体視するビデオシステムの開発が主たるものであった。しかしながら撮影用の高感度CCDカメラの選定が予算の都合上から遅れたことにより、実際に撮影に入れたのはごく最近であった。しかも人間の両眼の位置にカメラを設定するとシュミレーション画面上では実際の術者の肉眼視ほどの立体感が得られないことが分かり、この欠点を補うべく両眼よりもカメラの位置を外側に設定すると、前述のごとく視野が限られるために2台のカメラのうちどちらかは術野の死角になることが判明した。そこで計画を一部変更し、実際に手術を撮影するのは術者の右眼付近に限り付けた1台のカメラとし、これを録画したものをまずコンピュータ上で編集作業を行うこととした。さらにこれにVirtual Realityによる三次元的な手術シュミレーションを加えることを目的に、コンピュータグラフィックスツールによる下顎枝矢状分割の手術場面に応じた模擬立体画像を作成し、それらをCD-Rに保存し教材として京都大学医学部口腔外科学教室の研修医教育に使用することとした。現在、編集の段階であるが、より質の高い画像を得られるよう検討中である。
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Research Products
(1 results)