1999 Fiscal Year Annual Research Report
顎変形症手術シミュレーションにおける三次元立体視と人工現実感に関する研究
Project/Area Number |
10671873
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
横江 義彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (30211650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 定美 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00028739)
西田 光男 京都大学, 医学研究科, 講師 (50154620)
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Keywords | 顎変形症 / 手術シミュレーション / 三次元立体視 / 人工現実感 |
Research Abstract |
顎変形症手術の最も典型的な手術法として、下顎枝矢状分割法と上顎Le Fort I型骨切り術の術者視点による準備、設定から実際の手術手順のデジタルビデオ撮影を行った。撮影に使用したカメラは感度が30万画素のCCDカメラで、術者の頭部に固定した手術用光源と同軸上に固定したものである。手術室に持ち込み、デジタルでの記録に使用したのは携帯性に優れたSONY社製のDCR-TRV10で、DTV編集にはハードウェアはApple社製Power Macintoshを、ソフトウェアはAdobe社製Premiere5.0を使用した。Quick Time4.0形式の動画に編集後、CD-Rに保存し教材として京都大学医学部口腔外科学教室の研修医教育に使用した。これにより術者ですら十分な視野が得られない手術のシミュレーション学習が従来に比して格段に容易となった。さらに術者の肉眼視に近い手術の立体感を得られるようにするために、コンピュータグラフィックスを利用してディスプレイ上に三次元頭蓋骨モデルを表示し、手術時の骨切り線に相当する部位を手術時と同等の視点、90°縦・横回転座標およびクローズアップ視点から観察可能なように設定した。モデルの作製に使用したソフトウェアはShade R3である。同様に上記の画像を患者説明のための資料に応用することを考え、ノートブックタイプのコンピュータディスプレイ上で稼働するプレゼンテーションに編集することを計画している。
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