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2001 Fiscal Year Annual Research Report

侵害刺激による三叉・迷走神経反射は存在するか?

Research Project

Project/Area Number 10671883
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

中條 信義  徳島大学, 歯学部・附属病院, 教授 (80069046)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江口 覚  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20263866)
富岡 重正  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助教授 (70188770)
Keywords電気刺激 / 三叉神経 / 迷走神経 / 循環反射 / 脳血流量
Research Abstract

中枢神経系を電気刺激して昇圧、降圧を起こす部位の検索を行った。昇圧部位は橋、延髄の広範囲に分布しており、免疫染色法によるとアドレナリンニューロンの分布に一致していた。この中で重要な部位は吻側延髄外側野(RVLM)であった。一方、降圧部位は疑核周辺と迷走神経背側核を起始として脳幹外に延びる神経線維上に存在しただけで、尾側延髄腹外側野(CVLM)の関与を認めなかった。
RVLMの抑制系を検討し、アドレナリンで抑制される経路を検索したところアドレナリンα2受容体をもった神経系が存在した。この受容体は交感神経系優位のときに負のフィードバックとして働き、アゴニストはノルアドレナリンやアドレナリンである。抑制部位の条件としてアドレナリンニューロンである、アドレナリンα2受容体を持つ、RVLMと連絡をもつという3条件をみたすものはinfratrigeminal nucleusであった。
すなわち、三叉神経系への侵害刺激は三叉神経知覚核より興奮伝達物質(L-glutamate)を放出させる。これが三叉神経知覚核内のアドレナリンニューロンを興奮させ、さらに網様体のアドレナリンニューロンに伝達される。そこがingratrigeminal nucleusで最終的にはRVLMに伝達される。このRVLMが侵害刺激に対する循環反応に関係する神経核と考えられた。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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