1998 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチ患者の顎関節症の疫学と口腔保健に関する研究
Project/Area Number |
10671944
|
Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
竹原 直道 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00038879)
|
Keywords | 慢性関節リウマチ / 顎関節症 / 有病者 / 高齢者 / 口腔保健 |
Research Abstract |
我々はこれまで北九州を中心に高齢者の口腔と全身の健康と、疾患の構造を明らかにするとともに、高齢者の生きがいに関わる口腔保健ニーズを把握するため、総合的な研究を行ってきた。 本年度は、慢性関節リウマチ患者ならびに非リウマチ患者について、その健康状態に関する調査を継続して行った。慢性関節リウマチ患者は変形性、破壊性の関節炎を持ち、口腔領域にも、口腔乾燥、開口障害が表れ、口腔清掃等にも支障を来たすことが考えられる。 我々は既に某総合病院のリウマチ科外来患者群212名、同年齢の非リウマチ対照患者群165名についての本年度調査を終了することができた。 調査結果の解析は次年度に行う予定で、十分な解析はまだ行っていないが、リウマチ患者群は、非リウマチ患者群に比べて、口渇は思ったより少なく、一方歯ブラシの使用が困難なものがかなり見られた。また開口障害を自覚的に感じているものの数も多いようである。また顎関節に雑音のあるものも多く、顎関節症症型分類を用いると全体の約70%になんらかの顎関節症の症状が認められた。またリウマチ患者群は対照群に比べて抜去歯数が多い傾向が認められた。 次年度は今回得られた症例の整理を行ってさらに追加データを得るとともに、統計的解析を十分に行ってまとめることにしたい。
|
Research Products
(2 results)