1998 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞分化マーカーCbfa1遺伝子産物を応用した骨再生誘導に関する研究
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10671967
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
明貝 文夫 岡山大学, 歯学部, 助手 (50263588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高柴 正吾 岡山大学, 歯学部, 助教授 (50226768)
村山 洋二 岡山大学, 歯学部, 教授 (50029972)
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Keywords | 骨再生 / Cbfa1 / in situ hybridization |
Research Abstract |
骨形成過程および顎骨欠損部位の再生過程におけるCbfal遺伝子の発現を明確にする目的に実験を行い以下の成果を得た。 骨再生過程の歯周組織は,ラットの臼歯部歯槽骨に骨欠損を人工的に作製して得た。この組織を経時的に採取し,TGFβとその3種のレセプター(type I,II,III),Serum and glucocorticoid inducible kinase(sgk),オステオカルシン,Cbfal mRNAの発現をRT-PCRで評価した。歯槽骨の再生過程では骨の損傷後には,Cbfal mRNA発現が新たに誘導されていた。Cbfalは骨に特異的な基質タンパクであるオステオカルシンの転写制御因子として働く上に,本因子発現の有無は未分化の間葉細胞から骨芽細胞への分化に直接的に関与する(DucyらCell1997)ことから,本遺伝子は骨再生誘導に応用できる可能性が高まった。In situ hybridizationに用いるプローブについては,TGFβとその3種のレセプター(type I,II,III),sgk,オステオカルシンcDNAを適当なベクターにクローニングした。現在,骨形成過程および骨再生過程の歯周組織について,これら遺伝子の発現を検討中である。 次年度は,ラットの臼歯部の骨欠損部位にCbfalの発現細胞を移植し,そして,経時的に組織切片を作製しオステオカルシン遺伝子をプローブとしてin siltu hybridizationを行い,移植の効果を評価する。
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[Publications] Myokai,F.et al.: "Possible role of serum and glucocorticoid-inducible kinase during craniofacial-oral-dental development" J.Dent.Res. in press. (1999)
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[Publications] Ohira,T.and Myokai,F.et al.: "Detection of unique genes expressed in periodontal wourd nealing" J.Dent.Res. in press. (1999)