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1998 Fiscal Year Annual Research Report

生薬に含まれるストレス化合物の探索

Research Project

Project/Area Number 10671977
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

高杉 光雄  北海道大学, 大学院地球環境科学研究科, 教授 (70000833)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 姉帯 正樹  北海道立衛生研究所, 薬理毒性部, 薬用資源科長(研究担
Keywords薬用植物 / 生薬 / ストレス化合物 / アルカロイド / サトイモ科 / ウコギ科 / ニガキ科
Research Abstract

生薬中のストレス化合物探索のために分析マーカーとして必要となる標準ストレス化合物を単離し、構造を明らかとした。
1 サトイモ科の薬用植物コンニャクの塊茎スライスに、レタス腐敗病菌接種、硫酸銅溶液塗布、あるいは紫外線を照射し、抽出物の中性部と塩基性部に抗菌性物質の産生を認めた。中性部からストレス化合物としてラセミ体のsesartemin及びラセミ体のyangambinを単離した。光学分割して各鏡像体の抗菌性を比較したところ、sesarteminでは(+)-体と(-)-体に顕著な差は見られなかったが、yangambinでは(+)-体の方が(-)-体よりも著しく活性が高かった。塩基性部からは、サトイモ科植物の毒成分として知られるN-メチルピロリジン誘導体irniin及び新規N-メチルピロリジン誘導体1種をストレス化合物として単離し、構造を明らかとした。同じサトイモ科に属するカラスビシャクにおいてもストレス負荷によりドラーゲンドルフ試薬で同様の挙動を示す物質の産生を認めた。
2 ウコギ科木本薬用植物エゾウコギ、ヒメウコギ、ケヤマウコギについてクワ芽枯れ病菌を接種し、抗菌性ストレス化合物の産生を認めた。ケヤマウコギから抗菌成分としてfarnesolを、抗菌性ストレス化合物として既知クマリン父scoparone、2種の不安定な新規ブテノライドを単離し構造を明らかとした。
3 ニガキ科のシンジュから塩基性ストレス化合物とともに、6,7,8-trimethoxycoumarin及び5,6,7,8-tetramethoxycoumarinを抗菌性ストレス化合物として単離した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] E.Okuyama: "Analgesic Components of Glehnia Root (Glehnia Littoralis)" Natural Medicines. 52・6. 491-501 (1998)

  • [Publications] 姉帯正樹: "国産浜防風の化学的品質評価" 医薬品研究. 29・9. 655-659 (1998)

  • [Publications] 姉帯正樹: "生薬の調製法とストレス化合物" 薬用植物研究. 1998・2. 34-41 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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