1999 Fiscal Year Annual Research Report
北部日本に自生する植物の抗HIV活性化合物の検索研究
Project/Area Number |
10672009
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Research Institution | Niigata College of Pharmacy |
Principal Investigator |
池城 安正 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (70139731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏田 良樹 新潟薬科大学, 薬学部, 助教授 (30169429)
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Keywords | 抗AIDS作用 / エゾムラサキツツジ / クロメン / クロマン |
Research Abstract |
昨年度エゾムラサキツツジ(Rhododendron dauricum L.)葉部及び枝部のMeOHエキスから,ダウリクロメン酸(daurichromenic acid)及び新規クロマン誘導体2種(daurichromanic acid A及びB)を抗HIV活性成分として単離・構造決定したが,それらの絶対構造は不明であった。本年度においては,daurichromanic acidBの誘導化を行い,良好な結晶が得られたので,X線結晶解析により,その絶対構造が決定できた。またさらに,daurichromenic acidの絶対構造は未決定であったが,daurichromenic acidから光反応により,daurichromanic acid A及びBが得られたことから,これら3種全ての絶対構造決定することが出来た. またこれらの化合物の正確な抗HIV活性は現在検討中であるが,ダウリクロメン酸は,EC_<50>0.00567μg/mL,TIが3,710と天然物としては非常に強い抗HIV活性と治療係数を示すことが判明している。
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