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1998 Fiscal Year Annual Research Report

抗酸化因子セレンの生理学的役割の解明 -セレン蛋白質発現に特異性を示すモルモットを用いて-

Research Project

Project/Area Number 10672111
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

姫野 誠一郎  北里大学, 薬学部, 助教授 (20181117)

Keywordsセレン / モルモット / グルタチオンペルオキシダーゼ / ビタミンC / チオレドキシンリダクターゼ
Research Abstract

モルモットの肝臓中にphospholipid hydroperoxide glutathione peroxidase(PHGPx)の活性が認められ、肝臓の電気泳動によりPHGPxの分子量に相当する18kDaのセレン蛋白質のバンドも確認された。そこで、既知のPHGPxの塩基配列を元にprimerを設計し、モルモット肝臓のmRNAからPCRによりPHGPxのcDNA断片をcloningし、塩基配列を決定した。その結果、マウス、ラットときわめて相同性の高いPHGPxのmRNAが発現していることがわかった。また、Northern blot分析により、肝臓以外の臓器にもmRNAが検出できた。従って、他の動物において主要なセレン蛋白質であるcellular GPxの活性がほとんどないモルモットにおいても、PHGPxの遺伝子は発現しており、活性を持つ蛋白質として臓器中に確かに存在していることが分かった。一方、マウスやラットと異なり、モルモットはVitaminCを生合成できないが、近年、酸化されたVitaminC(dehydro ascorbic acid)を還元する酵素の一つがセレン酵素であることがわかった。そこで、モルモットをセレン欠乏にした場合のVitaminCレベル、およびVitaminC欠乏にした際のセレンレベルについて検討した。その結果、VitarminC欠乏による組織中セレン濃度の変化は観察されなかったが、セレン欠乏によって、副腎のVitaminCレベルが低下していた。次年度以降、酸化されたVitaminCの還元に関与しているとされるthioredoxin reductaseの活性がモルモットにおいてどのような制御を受けているのか検討する予定である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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