1999 Fiscal Year Annual Research Report
クラークシップ型臨床実習の導入と評価における医学教育センター組織の役割
Project/Area Number |
10672128
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山本 博道 九州大学, 医学部, 助教授 (20166820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 素文 九州大学, 医学部, 助手 (00291518)
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Keywords | クラークシップ / 臨床実習 / 医学教育 / センター組織 |
Research Abstract |
1.九州大学医学部4年次学生を対象に行われた平成11年度「臨床医学基本実習」において、学生は、基本的臨床技能を学習し、実技試験(OSCE)による評価を受けた。統合教育研究実習センター(以下センター)はその準備、実施過程、学習評価を系統的に援助しつつ、学生、指導教官、模擬患者を対象に質問紙で調査し評価した。 2.5年次学生を対象に35週間行われた平成11年度「臨床医学実習」において、学生は各臨床科の診療チームへ参加し、研修医の下働きをしながら、受け持ち患者を対象に毎日の診療業務、水準Iの医行為、POMRの作成、症例の発表呈示等を行い、基本的知識、問題解決能力、臨床技能、対人態度、病院内・病棟内システム等を学習した。センターはその準備、実施過程、学習評価を学習の手引きと指導の手引きの作成等を通じて系統的に援助し、学生、指導教官を対象に調査した。調査結果に基づき、手引き等を充実改善した。以上述べた、準備、実施の援助、調査と評価等のセンター機能について検討した。 3.平成11年度より、6年次学生を対象とするクリニカルクラークシップが学部的規模で導入された。学生は4週間一定の科に配属され、診療チームに入り、新規入院患者を受け持ち、水準II以内の医行為を行うこととなった。学生、指導医、病棟職員、病院事務部職員等を対象に、情報収集と提供、問題抽出と評価、当事者間の連絡調整、受け入れ態勢整備の援助等を行った。情報収集は、個別面接、質問紙法等で行い、(1)実習の実態把握、(2)クラークシップ概念の理解浸透度、(3)障害となる因子等について検討した。クラークシップが終了した平成11年10月、各診療科の担当指導医による学内ワークショップを開催し、クラークシップの導入における問題点を検討した。その成果をもとに学習の手引きと指導の手引きのありかたについて検討した。
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Research Products
(2 results)