1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10672131
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Research Institution | TOHO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鈴木 荘太郎 東邦大学, 医学部, 教授 (30102841)
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Keywords | 内視鏡的粘膜切除術(EMP) / 食道表在癌 / 早期胃癌 / 平均在院日数 / 併存疾患 / 医療評価基準 |
Research Abstract |
既に、消化管出血の内視鏡的止血法による治療期間の短縮と医療費の削減、臨床的には治療対象の増加と、高齢や併存疾患により外科治療非適応例に対する適応拡大が顕著であることを明らかにした。11年度は食道と胃の早期癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)が低侵襲で患者の心身両面の負担を減少させ、治療期間(平均在院日数)短縮による医療費削減効果を明らかにした。さらに、現在検討されている医療保険制度の改革において、米国の診断別疾患群包括払い方式DRG/PPSなどの定額払い方式の試行がなされているが、実際の診療基準や診断・治療の標準化はなされていない。最近注目されている、医療の客観的評価に関するcritical path〔パス法〕やEvidence-Based Medicine(EBM)など、臨床医学を対象とした医療評価基準に関する社会医学的研究が、臨床医学の具体的評価に重要と考えられた。本研究では研究対象とした消化器内視鏡治療における診療の標準化の必要性と諸因子に関して検討した。消化器内視鏡治療における医療評価に関する重要な因子として、対象例の適応基準、基礎疾患、年令(高齢者)、診断基準、治療方法(手技)、治療判定などの各要素毎に、専門領域における具体的な基準案の作成が必要である。以上に関する資料ならびに検討事項の詳細は、本年度に日本消化器内視鏡学会雑誌に投稿中であり、研究報告書の冊子として提示した。
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