1998 Fiscal Year Annual Research Report
CYP2Cサブファミリーの遺伝子多型と薬物代謝の個人差に関する研究
Project/Area Number |
10672145
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
千葉 寛 千葉大学, 薬学部, 教授 (40159033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 高志 熊本大学, 薬学部, 教授 (50158747)
久保田 隆廣 SRL研究検査課, 研究員
小林 カオル 千葉大学, 薬学部, 助手 (30255864)
細川 正清 千葉大学, 薬学部, 講師 (70181500)
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Keywords | CYP2C19 / CYP2C18 / 連鎖 |
Research Abstract |
154名の日本人健常人を対象にCYP2C18とCYP2C19遺伝子の変異の連鎖を検討した。検討したCYP2C18及びCYP2C19の変異遺伝子はCYP2C18m1(T→A204)、CYP2C18mFR(T→C-478)及びCYP2C19m1(G→A689)、CYP2C19m2(G→A636)であり、解析はPCR-RFLPで行った。 解析を行った全ての個体についてCYP2C18m1とCYP2C19m2及びCYP2C18mFRとCYP2C19m1は連鎖していた。この結果はCYP2C19m2遺伝子をホモ接合体として持つ個体は同時にCYP2C18m1のホモ接合体であることを示している。いずれの変異も正常なタンパクの欠損を起こす変異であることからCYP2C19m2遺伝子をホモ接合体はCYP2C18とCYP2C19の両方のタンパクが発現していないdouble defectsである可能性が強く示唆される。一方、CYP2C18mFRについてはCYP2C18の活性にどの様な影響を与えるかが明らかにされていないため、CYP2C19m1遺伝子をホモ接合体として持つ個体でCYP2C18の活性がどの様な状態にあるのかは現在の所不明である。 CYP2C19によって代謝される薬物は数多く報告されているが、CYP2C18によってのみ代謝をい受ける薬物の報告は無い。従って、今回見出されたCYP2C18とCYP2C19の変異遺伝子の連鎖がどの様な臨床的意義を持つかについては、現在の所不明である。
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Research Products
(1 results)