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1998 Fiscal Year Annual Research Report

全身性腫瘍免疫能獲得に及ぼすケモカイン遺伝子導入の波及効果

Research Project

Project/Area Number 10672156
Research InstitutionKyoritsu University of Pharmacy

Principal Investigator

中島 恵美  共立薬科大学, 薬学部, 教授 (90115254)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻 彰  金沢大学, 薬学部, 教授 (10019664)
服部 研之  共立薬科大学, 薬学部, 助手 (90306663)
飯笹 久  共立薬科大学, 薬学部, 助手 (80306662)
Keywordsサイトカイン / 遺伝子導入 / 癌 / 腫瘍免疫
Research Abstract

腫瘍退縮においてTリンパ球、NK細胞を初めとする免疫細胞は重要な働きをしている。我々はケモカインの中でもメモリーTリンパ球の遊走因子であるmacrophage inflammatoryprotein-1a(MIP-1a)と、マクロファージの前騙細胞である半球へ作用するmonocytechemottactic protein-1(MCP-1)に着目した。すでに、これらの遺伝子を導入した癌細胞を用いてマウスに移植後の癌増殖に影響が生じ、特にヒトMIP-1aでは約30%のマウスで癌の生着が拒絶され、アポトーシス様の細胞融解がおこっていることを報告している。
今回は、MCP-1の腫瘍に対する効果および、in vitroでの発現量と腫瘍内マクロファージの浸潤度を検討するため、MCP-1遺伝子をColon26 clone20結腸癌細胞に導入し、マウスに移植した。そして、マクロファージの活性を十分にするための実験を併せて行った。
MCP-1を遺伝子導入することでin vitroでの細胞性質に変化はみられなかった.MCP-1発現量の高いものほど腫瘍部位へマクロファージが浸潤していた。しかしながら、5日目前後をピークとし、マクロファージ浸潤が全ての細胞で、減少しており、この原因として血中にMCP-1が放出されているため、腫瘍局所との濃度勾配が低下し、マクロファージが腫瘍内の浸潤できないことが考えられた。LPSによりマクロファージを活性化させたところ、MCP-1遺伝子導入細胞で抗腫瘍効果が認められた。
以上のことから、担癌宿主の免疫を低下させるような腫瘍に関してはMCP-1だけでは効果は得られず、マクロファージを調節する薬物との併用により抗腫瘍効果が得られる可能性があることが示された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 中島恵美: "Synergistic antitumor interaction of human monocyte chemotactant protein-1 gene transfer and modulator for tumor-infiltrating macrophages" Pharm Res. 15. 685-689 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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