• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

珪肺症患者における薬物相互作用と疾患感受性の検討

Research Project

Project/Area Number 10672159
Research InstitutionMeiji Pharmaceutical University

Principal Investigator

橋口 正行  明治薬科大学, 薬学部, 助手 (10271355)

Keywords珪肺症患者 / 薬物相互作用 / イソニアジド / テオフィリン / アセチル化遺伝子型 / 健常志願者 / 適正使用
Research Abstract

珪肺症患者における治療薬であるイソニアジドおよびテオフィリンの適正使用に必要な基礎データを得るために本年度は、以下の検討を行った。
(1)イソニアジドとテオフィリンとの薬物相互作用に関する臨床試験における被験者選出のためのN-acetyltranferase(NAT)2遺伝子型のスクリーニング。
本試験の実施予定施設に登録されている健常成人ボランティア76名について昨年開発したNAT2遺伝子型判定法を用いてNAT2遺伝子型の判定を行った。その結果、NAT2*4/4が約40%、NAT2*4/6Aが約13%、NAT2*4/7Bが約17%存在した。これらの頻度は、過去に報告されたものとほ同じであった。またその他にNAT2*5B/6A、NAT2*6A/6A、NAT2*6A/7B、NAT2*7B/7Bの遺伝子型を有する者に存在した。
(2)イソニアジドとテオフィリンとの薬物相互作用に関する臨床試験。
(1)で判定した種々のNAT2遺伝子型の被験者8名において上記に関する臨床試験を行った。イソニアジドおよびテオフィリンの血漿中薬物濃度の測定法は昨年開発したHPLC法を用いて測定した。現在解析が終了している被験者2名(NAT2*6A/6A、NAT2*7B/7B)については、代謝型ではともにslow acetylatorであるが、NAT2*6A/6Aは喫煙者であった。その結果については、テオフィリンの体内動態においてイソニアジドを併用することによりテオフィリンのクリアランスが両被験者ともに20%程度の減少が認められた。今回の結果よりイソニジアドとテオフィリンとの併用によってテオフィリンのクリアランスが減少し、臨床的に注意すべき相互作用が起こりうる可能性が示唆された。他の6名については現在、血漿中薬物濃度の測定ならびに体内動態を解析中である。今後さらに被験者を増やして検討する予定である。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi