1999 Fiscal Year Annual Research Report
クリプトスポリジウム のヒト、イヌ、ネコ等の保有率の調査および臨床疫学的研究
Project/Area Number |
10672188
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Research Institution | Nihon University School of Medicine |
Principal Investigator |
荒島 康友 日本大学, 医学部, 助手 (10167231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 忠生 日本大学, 医学部, 助教授 (00096760)
熊坂 一成 日本大学, 医学部, 助教授 (20096803)
河野 均也 日本大学, 医学部, 教授 (60059368)
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Keywords | 保有率 / クリプトスポリジウム症 / 人畜共通感染症 / ペット / ヒト |
Research Abstract |
Cry.症のヒト、イヌ、、ネコ等の保有率の調査及び臨床疫学的研究について、本邦における人畜共通感染症としてのイヌ、ネコ、フェレット等19種類のペットにおけるCry.の保有状況について糞便の蔗糖浮遊法により調査を行い、知見を得たので報告を行う。 今回の調査に参加した獣医科医院数は18施設であり、動物種及び症例数/検体数は、ヒト9/11,ウシ43/43,イヌ164/169,ネコ75/79,ウサギ25/25,フェレット14/19、葉ハムスター14/16,プレリードック5/5、インコ2/2、マウス2/2、アライグマ1/1、イグアナ1/1、ウズラ1/1、ヒョウモンガメラ1/1、ハト1/1、タヌキ3/3、ヒヨドリ3/3、ムクドリ3/3、ムササビ1/1、トリ1/1、計369/387であった。この中でCry.のオーシストが検出されたのは、ウし1例(2.3%)、イヌ1例(0.6%)、フェレット1例(7.1%)であった。この結果の一部は昨年の感染症学会において発表を行なった。さらに、症例数を加えた後に応分ジャーナルに投稿予定である。 分離されたオーシストの継代は現在ウシからのものをおこなている。 また、蔗糖浮遊法による検査法の実習を和歌山、東京の2箇所で、合計40人に実習を行ない、実習効果を認めた。さらに、この2月に千葉県、3月に東京の獣医師会で実習を行なう予定であり、その後に、学会発表を行ない、欧文ジャーナルに投稿予定である。
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Research Products
(2 results)