2000 Fiscal Year Annual Research Report
保健婦活動におけるヘルスプロモーション推進方法に関する研究
Project/Area Number |
10672206
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金子 仁子 筑波大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40125919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 道子 北海道浅井学園大学, 人間福祉学部, 講師 (10225823)
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Keywords | ヘルスプロモーション / 保健婦 / 健康学習 / セルフケア |
Research Abstract |
ヘルスプロモーションの推進方法を検討するため、本年度は、初年度調べた保健分野1事例、福祉分野1事例に追加し、保健分野2事例、福祉分野1事例の現地調査を行い、合わせて5事例から活動の促進要因を分析した。その結果、促進要因には定期的な会議をもち、話しあいをもとに会の活動の方針を考えるなど民主的な運営、問題意識は強固で他人の意見を聞くリーダー、問題の意識化のためや解決策をあみだすヒントをえるためのタイムリー学習、一緒に解決策などを考える福祉や保健の専門家との係わりが考えられた。また、保健分野、福祉分野の活動ともwell-bingをめざした活動ではあるが、自分の健康をコントロールするという概念は保健分野の活動に活かされていることが明らかになった。自分の健康をコントロールするというセルフケアの概念の導入は、活動の初期から係わっている保健婦の影響が大きいと考えられた。活動の発展過程は、問題のあり方、解決の仕方によって一様でないと考えられた。 また昨年行った、健康学習グループメンバーと節目健診受診者への保健行動や地域活動への参加状況などの調査の分析および検討を行い、健康学習グループメンバーの保健行動は節目健診受診者に比べ望ましい状況を呈している人が多いことや地域保健活動に関心が高い人が多く、周囲と健康に関する話題をする頻度も高いことが明らかになった。したがって保健婦が健康学習グループ支援を行うことは効果があると考えられた。
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Research Products
(1 results)