1999 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養者及び家族を支援する保健婦のケアコーディネート機能に関する研究
Project/Area Number |
10672208
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小西 美智子 広島大学, 医学部, 教授 (20161961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 利香 広島大学, 医学部, 助手 (90304419)
永井 眞由美 広島大学, 医学部, 助手 (10274060)
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Keywords | 行政機関の保健婦 / 在宅療養者 / 在宅ケアシステム / コーディネート機能 / 在宅療養支援ボランティアの育成 |
Research Abstract |
広島県内の保健所保健婦、市町村保健センター保健婦計37名に面接し、在宅療養者・家族を地域社会の中で支援するために関係機関への働きかけ、調整した内容等について質問した。その結果、老人保健法に基づく機能訓練教室、精神障害者の社会復帰に関わるソーシャルクラブ及び作業所、難病の会、痴呆性老人の家族会、介護者の会、精神家族会等に在宅療養者および家族が継続的に参加できるように、会の運営や勧め方に関して参加者間の調整、協力していくれる関係職やボランティア間と参加者との調整、地域に潜在している対象者への家庭訪問による参加呼びかけ、これら事業が地域に定着していくように、地域での各種保健イベントに参加または独自にイベンを企画することであった。また地域全体での支援体制づくりのために、老人クラブによる友愛訪問活動への支援、配食ボランティアや精神ボランティアの育成を保健婦活動の1つである健康教室の際に呼びかけていた。日本看護協会が選出した先駆的な保健活動事業50例の中から、在宅療養者に関する事業を中心に保健婦の活動方法について分析した。その結果慢性呼吸不全患者や在宅酸素療法をしている者QOL向上を支援するための関係者によるネットワークづくりがあった。 地域の行政機関における保健婦活動の中で、在宅療養者を支えるコーディネート機能としては、地域にある人的社会資源と在宅療養者・家族を結びつけて、在宅療養者・家族を地域社会の中で支援する役割を行うためには、保健婦としての生活をみるや予防的視点を持つ等の基礎的能力、家庭訪問をする、人間関係を調整する、計画性を持って行動する、情報収集する等の技術的能力に加えて、地区診断、事業に関する目的、評価、展望を明らかにできる能力が求められていた。
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Research Products
(1 results)