2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10672220
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
玄田 公子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (80074061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦田 喜久子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (60305703)
吉永 喜久恵 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (40149703)
蝦名 美智子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (10168809)
中根 薫 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (10305708)
出羽澤 由美子 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (40277893)
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Keywords | 高学歴看護者 / 継続教育 / 受け入れシステム |
Research Abstract |
目的: 本年度の目的は,大卒者が就職時に受けた研修を明らかにして,継続教育プログラム作成の基礎資料を得ることである。 研究方法: 対象は,近畿2府4県の300床以上の病院で面接調査に協力の得られた1〜5年目までの大卒者26名である。方法:半構成的面接法。面接時は了解を得て録音し,終了後逐語録を作成しデータとした。分析方法:逐語記録を研究者全員で読み合わせ,取り出す文脈を確認した後ラベル化した。調査内容:受け入れ準備,職場適応,看護実践能力,大卒者への役割・期待,新採用時の研修および期待する研修の6項目である。時期:平成11年10月から平成12年1月。 結果: (1)職場適応では,物理的・人間関係的にも適応し自分らしい行動が取れるには,1年の期間が必要であった。(2)受け入れ準備は,大卒者として特別扱いは必要とはしていない,が,看護実践に必要な看護技術の指導には配慮を望んでいた。(3)大卒者の役割・期待では,経験年数の多い人は「看護研究の指導」など具体的に挙げていたが,経験年数への少ない3年目までの人は,まず,今の仕事を優先したいとした。(4)プリセプターは,病棟の受け入れに是非必要である。(5)期待する研修では,集合研修と病棟研修の連携(病棟毎の準備体制に差が見られた)を望んでいた。(6)研修は,自分から学ぶ姿勢が必要であること,研修方法は,印象に残る工夫が必要とされた。 結論: 新採用時の研修は,各施設の集合研修は充実してるが,病棟での研修は各部署に任せられているために,集合研修の内容と関連して準備されてないことが指摘され,今後は両研修の連携,特に病棟での内容の充実が望まれる。方法では,研修内容の選択や自律を目指す参加型など実施方法に工夫が望まれた。病棟の受け入れ体制は,プリセプター制度の導入や実施体制の充実を含めた検討が必要である。
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Research Products
(2 results)