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1998 Fiscal Year Annual Research Report

看護者の観察能力の習得過程における視覚情報の構造化

Research Project

Project/Area Number 10672227
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

河合 千恵子  久留米大学, 医学部, 教授 (80091114)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井形 英代  久留米大学, 医学部, 助手 (30299408)
森本 紀巳子  久留米大学, 医学部, 講師 (80268953)
的場 恒孝  久留米大学, 医学部, 教授 (80080670)
Keywords視覚 / 情報 / 看護教育 / 観察技術
Research Abstract

看護者の観察能力形成過程を見るために、平成7〜9年まではアイマークレコーダーを用い被験者を熟練看護婦、看護大学の2年生、一般大学生の3群として視覚情報の取り込み方を比較検討してきた。
今回は、本年度看護大学を卒業し臨床看護婦(±)とし6ヶ月を経た看護婦(±) 20名を被験者として実験を行った。方法は、特定の看護場面をスライドで提示し、アイマークレコーダー7型(ナック社)を用いてその場面を観察してもらった。この観察の経過をVTRに録画した。さらに被験者には「観察」終了直後に観察項目・内容を記述してもらった。解析は、看護場面を15エリアに分類し、VTRの記録から注視エリアの停留時間・回数から行った。
その結果、今回の被験者と看護大学2年生を比較すると、停留時間、回数には差が見られなかった。注視エリア別の平均停留時間、回数の順位では、両者とも上位のエリアは変わらなかった。上位のエリアにおいて臥床する患者のベッドサイドにある「床頭台」は両者とも1位であった。患者と話しをしている「付き添い」は被験者は2位であり、2年生は5位であった。平均停留時間・回数ともに被験者の方が2年生に比べ有意に多くなっていた。一方、注視エリアの「その他」や「枠外」は、被験者の方が2年生よりも有意に少なくなっていた。停留時間と回数の関係では、両者とも相関はあるが被験者の方が2年生よりも低い相関であった。
被験者は注視エリアの見方では、「床頭台」と「付き添い]に時間をかけ回数を重ねていることや「その他」「枠外」が少なくなっていることから、情報を得る視点が定まってきているのではないかと考えられる。また、停留時間と回数の関係から見ると、個人差が大きくなっていることが伺える。これは、卒業後6ヶ月は学生の時と異なり、はじめての体験をすることが多い時期であることや、職場環境の違いにより大学で学習したことの活用方法などが個々に違っていることが要因として考えられる。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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