1998 Fiscal Year Annual Research Report
小児看護におけるインフォームド・コンセントに関する日米比較とその実態
Project/Area Number |
10672230
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 洋子 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90162502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
良村 貞子 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10182817)
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Keywords | インフォームド・コンセント / 自己決定 / 説明と同意 / 小児の権利 |
Research Abstract |
わが国の小児看護領域におけるインフォームド・コンセント(以下IC)の実態を調査するにあたり、文献を用いて近年の動向について明らかにした。医学中央雑誌CD-ROM(1987年〜1998年)を用い、タイトルにICを含むもの(2551件)と同タイトルに『看護、ナース、ナーシング等』(291件)を抽出し、入手できた約300文献の発表年次的推移と看護領域におけるIC文献の内容を分析途中であるが、以下のような傾向が示された。 (1)過去11年間における医学領域のIC文献に占める看護文献は約11%で、1990年以降急増した。(2)看護文献の内容では、癌患者に関するICおよび告知、ICにおける看護婦の役割に関する文献が多く、告知とICを同意に用いている文献が多数みられた。(3)対象別領域において小児看護に関する文献は4%に満たなかった。(4)看護過程、および看護行為に関する文献は極少数であった。以上の分析結果等を根拠に、小児看護領域におけるICの実態について質問紙および面接法による調査を実施する。 米国におけるICに関しては、米国小児科学会および各子供病院等におけるICの規定ならびに各種ガイドラインを収集し、現在それらの内容の検討中である。
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