1998 Fiscal Year Annual Research Report
不妊治療によって妊娠した女性の母親役割獲得プロセスに関する研究
Project/Area Number |
10672235
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
森 恵美 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10230062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野原 啓子 千葉大学, 看護学部, 助手 (20292683)
折口 恵子 千葉大学, 看護学部, 助手 (70282465)
林 ひろみ 千葉大学, 看護学部, 助手 (90282459)
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Keywords | 不妊治療 / 妊娠 / 母親役割 / 周産期 |
Research Abstract |
1. 予備調査によって、産褥早期のデータ収集方法を検討し、参加観察法の視点、半構成的面接法の面接項目、質問紙調査項目を決定した。産後の量的データについては対照群を設けて検討した。 2. 対象者の抽出、研究依頼、研究データの収集・分析を行った。 研究対象者は当初の予定では、不妊治療後の妊婦と、自然妊娠した妊婦(対照群)を設定していたが、研究施設の受診者の状況と、不妊経験が個人によって多様であることと、不妊経験以外の他の要因の影響を削除するのは困難であることにより、計画を修正して対照群を抽出しないで行うことにした。すなわち、不妊経験の影響を個々のケースで縦断的に分析することにより、不妊経験の母親役割獲得プロセスに及ぼす影響を明らかにすることを実施している。研究対象者は計6名であり、妊娠後半期〜産後4ケ月の母親である。妊娠中の個別分析を2名の対象者で行っているところである。 不妊で妊娠するケースが少数であり、里帰り出産が多いことと、研究施設での改修工事が補正予算で決定し分娩の予約を制限しているので、研究対象者が得られにくい状況にある。そこで、今年度は、他の施設に研究協力を依頼中で、承諾が得られれば、そちらでも研究を開始する予定である。
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