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1998 Fiscal Year Annual Research Report

腎移植者の自己決定のプロセスと自己決定を支える看護援助

Research Project

Project/Area Number 10672239
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

加藤 久美子  岡山大学, 医学部, 教授 (30134068)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 優子  岡山大学, 医学部, 教授 (50284120)
Keywords腎移植 / 自己決定 / 看護援助 / 看護面接 / person-centered approach / 自己一致 / 共感的理解 / 受容
Research Abstract

腎移植者の自己決定のプロセスとその自己決定を支えるための看護援助を看護面接とし、看護面接技術および態度を文献や移植後の患者に面接し検討した。
第1に、腎移植者が自己決定をしていくための看護面接は腎移植者が自己を明確にし、移植を受ける判断をし、決定していく存在は自分自身であることに気づく方向の面接が必要である。そのため看護面接は腎移植者が自己をみつめることを援助する方向で行なう。
第2に、看護面接は腎移植者の着護上のニーズを明らかにしてニーズを満たす方向で関わる。
そこで看護面接はカール.ロジャーズが提唱したPerson-centered approachのカウンセリング面接を選択した。面接の技術としては腎移植者の体験過程を傾聴し、態度としては面接者が自己一致し、腎移植者に理解的に関わり、受容的な態度で接することとした。
この看護面接をより明確にするため平成10年7月に生体腎移植の手術を受けたA氏に面接を実施した。A氏は透析導入や透析で身体的、精神的に苦痛を感じることが少なかったが、5年前宝くじを買うような気持で死体腎移植を希望した。5年待機したが臓器提供がなく、生体腎は母親しか適合せず母親がドナーの制限年令70才に達したためA氏は母親から移植を受けた。自己決定の比率は母親が70%、A氏は30%であると語った。この話しの中でA氏は母親を「あの人」と表現した。しかし腎移植手術後は肺炎とアキレス腱断れつのため入院し「移植を受ける前の方が良かった、透析の頃とは雲泥の差、病人になりました。」と否定的感情を表出した。
腎移植者の看護面接は自己決定の明確化と腎移植者とレシピエントとの関係性を受容的な方向に援助する課題が明確になった。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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