1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10672244
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
小野 清美 香川医科大学, 医学部, 教授 (50152525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳原 敏宏 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (90166546)
飴野 清 香川医科大学, 医学部, 助教授 (50019626)
原 量宏 香川医科大学, 医学部, 助教授 (20010415)
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Keywords | 運転管理 / 妊婦の保健指導 / 母親学級 |
Research Abstract |
我が国が本格的な車社会を迎えたのは昭和30年ぐらいからであるが、香川県では車がなければ生活できにくい地域である。当然、妊産褥婦は車に乗り受診に来ている。そこで、運転免許所持の褥婦300名を対象に妊娠に関する運転への意識調査を実施した。 対象者は「初産婦」46.6%、「経産婦」53.4%であり、調査方法は無記名質問紙法を用い有効回答は290名(96.7%)である。 対象者の年齢は25から35歳が8割を占め、有識者は3割で夫の家事協力はほぼ半数のものが得ていた。運転免許所持年数は平均8.9年で、運転期間年数は平均7.0年であった。運転技術は当然のことであるが、運転期間年数や乗る頻度と関係しており、上手な者は妊娠後期まで毎日乗っていた。しかし、妊娠後期では「ハンドルが回しにくい」「腰痛い」「お腹がはる」等を2〜3割の者が感じていた。また、「スピード、バック、左折、右折」等のような運転への直接的な要因と「疲労、寝不足、ラッシュ防止」などのような間接的要因も共に、5割の者は感じており、妊娠中の運転には十分留意していく必要性がある。 運転継続判断派の意見は身体不調への対応としては診察券や母子健康手帳の所持に気をつける程度の注意で乗っていた。また、運転中の洋服や下着について7項目質問した。その結果、「ラグラン袖を選ぶ」23.4%,「腹部の支持ができるものを選ぶ」 18.3%、「乳房を圧迫しないデザインを選ぶ」7.6%等のような順であったが、「特に工夫しない」が44.1%を占めていた。 そこで、母親学級では運転に関与する体調不和の発生因子、運転と服装、車内環境等を含め運転に影響を及ぼす因子も具体的に指導する必要がある。
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