1999 Fiscal Year Annual Research Report
ターミナル期における小児看護の実際と実践的プロトコール作成に関する研究
Project/Area Number |
10672255
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
戈木クレイグヒル 滋子 東京都立保健科学大学, 助教授 (10161845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 美智代 東京都立保健科学大学, 助手
渡会 丹和子 群馬パース看護短期大学, 看護科, 教授 (10220948)
児玉 千代子 東海大学, 健康科学部, 助教授 (90276874)
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Keywords | ターミナル・ケア / 小児看護 / 看護婦(士) / 家族 |
Research Abstract |
今年の目的の1つは、小児がん病棟で働いている中堅ナースにターミナルケアをおこなった事例を話してもらう中で、ナースたちがどのような役割を受け持っているのかを探ることだった。昨年の29名に加えて、今年は19名のナースたちの話を聞いた。また研究会を8回開き、データを共同研究者とともに検討した。その結果として、2つの論文(「よい看取りの演出:ターミナル期の子どもを持つ家族へのナースの働きかけ」、「小児がんにおけるターミナルケアのはじまり:家族の覚悟を促すためにナースがになう役割」)を投稿中で、さらに共同研究者が2本の論文を受け持って執筆中である。熟練したナースになるためのナースの成長過程に関心を持っているが、これをまとめるためにはまだデータが不足している。その大きな理由は、いわゆる長い期間小児病棟で働いた優秀なナースが少ないためにいいデータが得にくいということがある。臨床経験の長い優秀なナースをと依頼しても、なかなかいい対象者に出会いにくいことを実感している。 もう1つの目的は母親たちの体験したターミナルケアの話を聞くことであったが、今年は5人の母親の話しか聞き取れていない。最終年に当たる来年度は、ナースのインタビューを続けると共に母親からの聞き取り調査をおこない、ナースと母親とのターミナルケアにおける体験の違いを明らかにしていきたいと考えている。
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