2001 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学における小児看護学実習の実態と今後の方向性
Project/Area Number |
10672256
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Research Institution | THE JAPANESE RED CROSS COLLEGE OF NURSING |
Principal Investigator |
筒井 真優美 日本赤十字看護大学, 教授 (50236915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福地 麻貴子 日本赤十字看護大学, 助手 (30329180)
飯村 直子 日本赤十字看護大学, 助教授 (80277889)
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Keywords | 小児看護学実習 / 学生 / 質問紙調査 / 看護系大学 / 教員 / 実習指導者 / 連携 / 実習施設 |
Research Abstract |
前年度は看護系大学教員および実習病棟のスタッフを対象とした質問紙調査の分析結果をふまえ、小児看護学実習における両者の連携について検討した。今年度はさらにそれらをもとに、小児看護学を専門にしている看護教員および小児看護実践のエキスパートと共に、小児看護学実習のモデルを開発した。 小児看護学実習モデル 1)実習の準備 子どもと接する経験が少なく、コミュニケーションに不安を感じている学生が多いこと、また、これからの小児看護は地域で生活する様々な健康レベルにある子どもと家族を対象と考えるより広い視点が求められることから、実習の準備として(1)子どもと家族の理解のための演習、(2)小児基礎看護技術演習、(3)事例の活用、の3つを提案した。 2)大学と臨床の連携のあり方 子どもの疾患の重症化、複雑化に伴い、より専門的な知識や技術が必要であり、教員と臨床スタッフの連携による学生指導が重要となる。実習施設での学習環境を整えるという意味の連携だけでなく、小児看護に関する新しい情報の発信源として大学と施設が両方向の連携をしていくことを提案した。 3)実習の実際 疾患を持つ子どもの施設内における看護に留まらず、広く現代社会における子どもと家族の置かれた状況とニーズに目を向け、看護専門職者として援助できるようになることを目指す実習の具体的な展開(実習施設、実習記録、カンファレンス、評価など)について提案した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 伊藤久美: "看護系大学における小児看護学実習の実態-安全対策、教員の負担や困難、実習評価について-"日本看護学教育学会誌. 10(4). 11-19 (2001)
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[Publications] 江本リナ: "看護系大学における小児看護学実習の準備と実際"日本小児看護学会誌. 10(1). 59-63 (2001)
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[Publications] 飯村直子: "看護系大学における小児看護学実習の概要"日本小児看護学会誌. 10(2). 16-21 (2001)
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[Publications] 来生奈巳子: "文献からみる小児看護学実習を指導する教員の実態と今後の課題"日本小児看護学会誌. 10(2). 31-37 (2001)
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[Publications] 小村三千代: "小児看護学実習における実習指導者との教員の連携上の課題"日本小児看護学会第11回学術集会講演集. 122-123 (2001)
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[Publications] 飯村直子: "SAFETY IN THE CLINICAL OF CHILD AND FAMILY NURSING"JAPAN ACADEMY OF NURSING SCIENCE Fourth International Nursing Research Conference. 107 (2001)
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[Publications] 福地麻貴子: "小児看護学実習における大学側と臨床側の連携-看護技術、実習記録、カンファレンスについて-"日本看護学教育学会第11回学術集会講演集. 82 (2001)
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[Publications] 込山洋美: "施設における看護系大学小児看護学実習の受け入れ状況"日本小児看護学会誌. 10(2). 9-15 (2001)