1998 Fiscal Year Annual Research Report
新人看護婦の職務ストレスに対するサポートシステムの構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
10672259
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Research Institution | Osaka Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
星 和美 大阪府立看護大学医療技術短期大学部, 看護学科, 講師 (40290358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 宜子 大阪府立看護大学医療技術短期大学部, 看護学科, 助手 (70290369)
石井 京子 藍野学院短期大学, 看護学科, 助教授 (30259494)
藤原 千恵子 滋賀医科大学, 医学部看護学科, 助教授 (10127293)
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Keywords | 職務ストレス / 新人看護婦 / コーピング / ストレス反応 / 職場サポート |
Research Abstract |
新人看護婦の職務ストレスに関する研究の第一段階として、基礎看護教育終了後病院に就職した時期からa年までの新人看護婦と指導的立場になる看護経験10年前後の看護婦を対象とした職務ストレス要因、コーピング、ストレス反応に関する調査を行った。1998年-9月から10月に、全国の約500床以上の病院150か所を抽出し、その病院の看護部に調査協力の依頼をし、114か所から承諾が得られた。調査方法は1年目(就職から1年未満)2年目(1年から2年未満)3年目(2年から3年未満)の新人看護婦各5名ずつ、10年前後の看護婦5名ずつの選出と調査票の配布を看護部を通して行い、各対象による個別郵送で回収した。配布は2207名に行い、回収は1876名(回収率85.0%)、有効回答が1844名であった。データ入力および確認作業は、11月から1月に実施し、SPSSを使用して集計を行っている。 分析の第一段階として、新人看護婦の職務ストレス要因の尺度に関して検討した結果、職務ストレス要因として6因子を抽出し、全体の信頼係数が0.852であった。各因子毎の信頼係数も高く、妥当性も確認できた。また、看護経験年数によって各因子のストレス認知に有意な差があることも明らかになった。この分析結果は、第25回日本看護研究学会にて発表する予定である。さらに、職務ストレスとコーピングおよびストレス反応の相互関連、個人的要因との関連、職場サポートの現状とストレス反応との関連などについて報告できるように分析をすすめている。また、次年度の研究課題に向けて、卒業後4月から看護婦として病院に就職する学生に対して、調査の説明と内諾を得る働きかけを行っている。
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