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1998 Fiscal Year Annual Research Report

運動負荷後の弱毒性病原菌に対する非特異的免疫機構の相互連関

Research Project

Project/Area Number 10680032
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

塩田 正俊  山口大学, 教育学部, 助教授 (90187328)

Keywords抗菌活性 / リゾチーム / 好中球 / 身体鍛錬 / 水泳運動
Research Abstract

我々の生体防御機構のうち第1次防衛ラインには「リゾチーム」や「補体」などがあり、比較的弱毒性の病原菌に対し抗菌作用を発揮している。白血球の中の好中球からはリゾチームが分泌され、異物消化や局所炎症の過程で働く。好中球は運動によって上昇し、その上昇はカテコールアミンやコルチゾールなどのホルモンによって調節されている。
本研究では、身体鍛練の違い及び運動負荷時の「リゾチーム」と「好中球」の相互関連などについて検討した。先ず運動実施群として、大学水泳部員9名、陸上運動部員8名、運動を行っていない対照群8名を用いた。その結果、リゾチーム濃度は運動実施群で低値傾向にあり、一方、血清コルチゾール濃度は運動実施群で高値を示す傾向にあったが、いずれも有意な差ではなかった。血清リゾチーム濃度と好中球数との間には有意(r=0.462、p=0.0190)な正の相関関係が得られた。したがって、血清リゾチーム濃度は、身体鍛練度より好中球数に依存し変化することが示唆された。
次に、水泳部員6名を対象に行った400m水泳運動を2回実施したときの血清リゾチーム濃度、白血球数、好中球数、リンパ球数及び血清コルチゾール濃度の変化について検討した。運動負荷後の血清リゾチーム濃度は1回目の水泳運動直後に有意(p<0.01)に低下し、2回目の水泳運動後でも低下傾向(p=0.0536)を示した。逆に、好中球数は1回目の運動直後に有意(p=0.0133)に上昇し、2回目の運動後ではさらに上昇(p=0.0009)した。運動負荷後の好中球数と血清リゾチーム濃度の変化は相反する変化であり、この原因については明かではない。両者の時間のずれ(time lag)などを考える必要があるのかもしれない。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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