1998 Fiscal Year Annual Research Report
障害者スポーツのボランティア活動が障害者問題の意識の醸成・定着に及ぼす実証的研究
Project/Area Number |
10680050
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
大堀 孝雄 東海大学, 体育学部, 教授 (00056003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新出 昌明 東海大学, 体育学部, 講師 (70266360)
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Keywords | スペシャルオリンピックス / ボランティア活動 / 知的障害者スポーツ |
Research Abstract |
本研究は,平成10年8月に開催されたスペシャルオリンピックス日本・第2回夏季ナショナルゲーム・神奈川大会にボランティアとして参加することで、障害者問題に対する意識が醸成・定着する要因を探ることを目的とするものである。 上記目的のうち今年度は、知的障害者スポーツ競技大会の運営にボランティアとして参加する前に、どのような事柄に期待をもち、ボランティア活動を行った結果期待した事柄はどの程度充足されたのかを測定した。 調査の時期は,平成10年8月(第一次調査)と平成10年10月(第二次調査)である。各質問項目は間隔尺度を構成するものと仮定し、5〜1点の得点を与え数量化し、ボランティア活動前の期待と活動後の充足との平均値を比較した結果、以下のような知見を得ることができた。 1. 活動前の期待に対して活動後の充足の平均値が上回った項目は「気楽に参加できた」、「周りの人達に認めてもらえた」の2項目のみであり、他の21項目は活動後の充足が活動前の期待の平均値を下回った. 2. 活動前の期待と活動後の充足とで平均値の高い項目は「感動」「楽しさ」「充実」などの自己の感情、「視野の広がり」「やりがい」等の自己の成長に関する事柄であった。 3. 自分に与えられた役割の満足度は、「満足」と「まあ満足」を合わせると51.4%、「まあ不満足」と「不満足」で18.7%となった。 今後、データを詳しく分析し、第三次調査(平成11年10月の予定)に備える.
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