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1999 Fiscal Year Annual Research Report

抗酸化ストレスタンパク質の発現に及ぼす運動の影響

Research Project

Project/Area Number 10680064
Research InstitutionOsaka Gakuin University

Principal Investigator

角田 聡  大阪学院大学, 経済学部, 教授 (10158983)

Keywords運動 / マウス / リンパ球 / 酸化的ストレス / 酸化還元 / チオレドキシン / NF-κB
Research Abstract

本年度は転写調節因子で抗酸化ストレスタンパク質としても機能するチオレドキシン(TRX)と,転写因子のNF-κBが一過性の運動後にどのように発現するかを経時的に検討した。運動は一過性の水泳運動とし、運動後回復期のリンパ球細胞質と核のタンパク質画分をウエスタンブロット法によって分析した。さらに、NF-κBの活性化を推定するために血漿サイトカイン濃度も検討した。方法:実験動物は8週齢の雄ICRマウス、体重30-37gを用い、水温35±1℃の水槽で30分間の水泳運動を実施させた。リンパ球の採取は運動前、運動後30分、3時間、6時間、12時間、24時間にそれぞれマウス5匹の血液をプールして行った。マウスのリンパ球から細胞質画分と核抽出画分を調整し、タンパク質画分をSDS-PAGE電気泳動を行い、TRX抗体(京都大学ウイルス研究所、淀井淳司教授の提供)、NF-κB(p65)抗体を用いウエスタンブロットによって分析した。酸化的ストレスの指標はタンパク質カルボニル基を分析した。結果と考察:細胞質画分のタンパク質カルボニル基は運動後12時間で最も高値を示した。タンパク質の酸化的ストレスは運動直後よりも12時間程度経過した時点で現れることが示唆された。NF-κBの活性化に関与するTRXは細胞質画分と核画分でともに運動後12時間で最も発現が強かった。NF-κB(p65)の発現量は細胞質画分と核画分でともに運動後12時間で最も低下していた。このことはNF-κBのDNAへの結合が促進したために発現量が低下したのではないかと考えられるが,NF-κBのDNA結合活性を測定していないために明らかではない。しかし、運動後24時間の血漿IL-6濃度が最も高かったことより,NF-κBの活性化が運動後12〜24時間で起こっていたものと推察される。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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