1999 Fiscal Year Annual Research Report
四国遍路の巡る景観に組み込まれた死に関わる風景の果たす役割
Project/Area Number |
10680085
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
稲田 道彦 香川大学, 経済学部, 教授 (70133155)
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Keywords | 四国遍路 / 景観 / 納経帳 / 礼所 |
Research Abstract |
巡礼の経路のうちに、他界の風景と重ねて考えられたのではないかと、私が考えている盆地の宗教景観について、調査した。宝永7年(1710年)から、現在までの61冊の納経帳の記載内容の変化について調査した。幕末から明治初期にかけて遍路はその巡礼のルートを大きく変更していることがわかる。特に高知県の入国がゆるされず、それを大きく避ける遍路のルートがあったことがわかった。納経の期日より、1ヶ月余りで廻る遍路と3ヶ月余の期日をかける遍路があることより、廻り方にもいくつかのタイプがあることが考えられる。
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Research Products
(1 results)