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1998 Fiscal Year Annual Research Report

霊山の色季:自然植生景観のドメスティケーション

Research Project

Project/Area Number 10680086
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

堀 信行  東京都立大学, 理学研究科, 教授 (40087143)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高岡 貞夫  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (90260786)
岡 秀一  東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (50106605)
Keywords霊山 / 色彩景観 / 植生変化 / 風景のドメスティケーション
Research Abstract

本年度は早池峰山、戸隠、白山、八ヶ岳、宮島、沖縄など全国の霊山および聖地を訪ねて研究の方向性を確認するとともに、植生調査と間き取り調査を中心に現地調査を実施した。
戸隠では人の出入りする空間とそうではない空間とでは植生の成り立ちが異なり、霊山が二つの領域に分離されている。すなわち神社を中心にスギを効果的に配置することによって、聖域としての霊山空間をつくりだす一方で、その背後の植生には人為的な改変を加えていない。そこでは背後の斜面からの土砂の崩落に伴う森林の破壊と再生が繰り返されており、自然のメカニズムに任せた植生変化が生じている。
宮島では、スギのほかにサクラやモミジといった季節変化を意識させる樹木の植栽が、参拝ルートに沿って行われてきた歴史が明らかにされた。また参拝やレジャーで訪れる人々によって発生する山火事などのインパクトによって、本来の植生が二次植生化する過程が捉えられた。
八ヶ岳では戸隠や宮島のような形での植生改変は行われていないが、諏訪神社の御柱祭を通じて、聖域としての山と農耕空間としての里との有機的なつながりが存在していた。
今後は絵図などの歴史資料の検討を進めることを通じて、霊山における植生景観の成立過程の考察に時間軸を入れることを試みる。また聖地の空間構造を表現するための新しい植生図化の手法を開発する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 高岡貞夫: "景観のパターンをどのように読むか." 国際景観生態学会日本支部会報. 4巻. 23-25 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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