2001 Fiscal Year Annual Research Report
児童期・思春期における不安愁訴症候群とライフスタイルの家族内相関の構造解析
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10680125
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
大澤 清二 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 教授 (50114046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 敦子 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 助手 (60322434)
笠井 直美 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (20255243)
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Keywords | OD / 家族 / 家庭 / 母子関係 / ライフスタイル / 不定愁訴 |
Research Abstract |
1.近年急速に生活時間の深夜化が進み、中学生では昭和30年代と比較すると約2時間も就寝時刻が遅くなり、それに伴ってライフスタイル全箱が睡眠不足、運動不足の影響を受けている。 2.3,422組のデータから親と子のライフスタイル変数間の相関を見ると、就寝時刻、起床時刻、就寝の習慣、目覚めの方法、目覚めの状態、入浴の習慣、排便習慣、運動習慣などの変数で全て有意の関係を示している。つまり母子のライフスタイルは互いに依存しあい、影響しあっている。 3.不定愁訴の有症状の頻度からみた母子の相関は有意であって、母のOD陽性率が高くなると子の陽性率も高くなる。例えば5個以上の有症状をもつ母親の子は35%がOD陽性であるのに対して、親の有症状が4個あると、その子は33.2%、3個では24.4%、そして親の陽性個数が0個だとその子は17.7%しかOD陽性とならず、その確率は有症状5個の親の子の1/2であった。 4.起立性調節障害(ODの疑いのある者)は小学生では少ないが、中学生では男子14.0%、女子26.4%、高校生では男子18.2%、女子29.7%で以前の調査結旺と比べると増加傾向にあり、憂慮される。 5.パソコンやテレビゲームをした時間が90分を越えると、立ちくらみや動悸を訴える者が増加する。 6.テレビやビデオを見た時間が4時間を越えると、OD症状が増悪する。 7.運動時間が短いものは朝起きが不良になる傾向がある。また、全箱に男子では運動時間が一週間で2時間未満の者は疲労感が高くなる傾向がある。 8.運動時間が少ない生徒は活動性が低い傾向にある。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] HIRAYAMA, M., OHSAWA, S.他: "Distribution of Lifestyle Variables During Adolescence"Japanese Journal of School Health. 42・Supplement. 154-156 (2001)
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[Publications] WATANABE, N., OHSAWA, S.他: "Body Height Distribution Changes in School Children"Japanese Journal of School Health. 42・Supplement. 66-67 (2001)
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[Publications] 大澤清二, 岡田守彦, 香原志勢: "いろいろな民族の生活・文化と姿勢"POSTURE しせいと生活. 17. 8-32 (2001)
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[Publications] OHSAWA, S.: "SEAMIC Health Statistics 1980. 1985. 1990. 1995. 2000 SHS/Data Base series 1"Southeast Asian Medical Information Center (CD-ROM出版). (2001)
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[Publications] OHSAWA, S.: "Health Status of Modern Thai Children. Selected Data from Health Surveys in Northeastern Thailand SHS/Data Base series 3"South East Asian Health Statistics Association (CD-ROM出版). (2001)