1998 Fiscal Year Annual Research Report
ストレス状態によって生じる突然死を改善する食生活の研究
Project/Area Number |
10680154
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
堀江 登 武庫川女子大学, 生活環境学部, 助教授 (20068282)
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Keywords | ストレス / 突然死 / 食生活 / 血液凝固系 / 線維素溶解系 |
Research Abstract |
平成10年度はストレス負荷による突然死の実験動物モデルを作製するための実験を行った。 1) エンドトキシンの静注によって、著しい播種性血管内凝固の病態モデルが作製できた。しかし、カラゲニン静注ならびにトロンボプラスチン静注では確実に播種性血管内凝固のモデルを作製に要する注入量を決定することができなかった。 2) マウスならびにラットにエピネフィリンを腹腔内に注入することによって生じるストレス負荷状態にの解析した。 ω マウスの場合:0.05〜0.4mg/体重kgのエピネフィリンを腹腔内に注入することによって、血小板の粘着と凝集には変化がみられなかったが、内因系の血液凝固系の亢進状態と肺のうっ血が生じた。 b) ラットの場合:1mg/体重kgのエピネフィリンを腹腔内に注入することによって、肺のうっ血は認められなかったが、血小板の粘着・凝集能、外因系ならびに内因系の血液凝固が亢進が生じた。 3) ラットの生活環境の変化によるストレス負荷状態の解析した。 a) 強制遊泳時の水温(22℃)でHPの増加、血小板凝集能の亢進と血小板数の減少傾向がみられた。 b) 超音波を与えることによって、HPの増加、血小板凝集能の亢進と血小板数の減少する傾向が、また振動刺激によって血小板凝集能を冗進する傾向がみられた。 c) 強度の振動によって、血液凝固系に変動は認められなかったが、線維素溶解系のマーカーである血漿中のFDPと牌フィブリン分解酵素活性は増加したが、肺フィブリン分解酵素活性と肺プラスミノゲンアクチベーター活性の減少傾向が認められ、BUNの一時的な増加が認められた。 d) トレッドミル走行環境を変えることによって、血液凝固系に変動は認められなかったが、肺フィブリン分解酵素活性の上昇とHPの増加がみられた。 以上の成績については、現在投稿準備中であります。
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