1998 Fiscal Year Annual Research Report
機能性食品としてのキノコ(P.ostreatus)の研究
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10680156
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Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
須見 洋行 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (00107814)
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Keywords | キノコ / ヒラタケ / 血小板凝集 / ADP / 線溶酵素 |
Research Abstract |
浅野産業バイオ研究所で菌床栽培したヒラタケ(P.ostreatus)及び培養菌糸体より酵素処理後(Sumizyme AC & MC)、熱水抽出された機能成分(ASK-1)をCelite 545カラムを用いて濃縮。血小板凝集阻害活性は酸性条件下でカラムに結合し、0.5M NaClで溶出されるため、この活性分画をHPLCを用いて分析中。また、Celite 545非吸着分画にはTBA法で2-デオキシリボース酸化に対する抑制活性のあることが分かり、現在その活性を他のキノコ類と比較実験中である。 動物実験としてASK-1をラット、及び成人ボランティアへ経口投与し、経時的に採血し分離されたその血漿中の血小板(PRP220×10^6/ml)のADPによる凝集活性を分析した。これまで、ラットにおいては対照群は10μM ADPを用いて凝集能(Max agg)73±11%であるのに対して投与1峙間では45±17%であり、またヒトでは2μM ADPを用いてMax agg 65±8%が50±13%と、いずれの実験でも有意(p<0.05)な投与効果が確認された。また、ヒトの場合、心電図、血中総コレステロール、トリグリセライド、HDL、過酸化脂質(PL)、尿酸、GOT、GPT、γ-GTP、LDH、BSに変化はなかったが、Zymographyを用いて血中u-pAによる線溶冗進の傾向が投与1〜3時間目に確認された。 内皮細胞を用いた実験は、添加実験に先立ってさい帯静脈と共にラットでのELISA法によるt-PA放出量を、トロンビンを刺激剤として現在検討中である。
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Research Products
(1 results)