1999 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用した高校教員に対するマルチメディアの活用支援システムの開発
Project/Area Number |
10680196
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
河村 勝久 東海大学, 教育研究所, 助教授 (70119668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 葉一 東海大学, 教育研究所, 教授 (20189856)
柴田 正憲 東海大学, 短期大学部, 教授 (80170900)
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Keywords | コミュニティメールサーバ / 分散型電子掲示板 / 高校教育システム / 共同知識ベース / マルチメディア |
Research Abstract |
本研究の目的は、マルチメディアを活用することによりオープンかつフレキシブルな新しい高校教育システムを構築し、社会の変化に対応できる創造性豊かな教員の養成を目指すものである。さらに、マルチメディアの教育を促進するため、東海大学教育研究所を中核機関と位置付け、研究を進めるものである 平成11年度においては、昨年度に構築したコミュニティシステムとなるメールサーバとマルチメディア活用支援システムとしてのマルチメディアレテラシー基本概念を受けて、その具体的な内容・構築を進めた。また、文部省教育課程審議会の答申以来、2002年(高等学校は2003年)からの教育改革の方向性が具体化したことにより、多少の方向修正を行った。修正点は以下の2点である。 (1) すべての教員がインターネット利活用能カを積極的に身に付けるように、自ら簡単なマルチメディア教材作成できるようコンピュータリテラシーの向上への理解を促す研修会の充実を一層重視する。 (2) 特に、数学教育においては「生きる力の教育」を「数学を活用する力」と捉え、体験的作業的学習と問題発見解決型学習を推し進めるため、生徒たちの視覚的理解を可能にする教材モデルをマニュアルに取り入れる。 また、教育研究所がHUB局となり、インターネットを利用した高校教員のためのコミュニティシステムとなるメールサーバのシステム運用補正およびデータ収集・整理は、大学院生(アルバイト)を得て行い、徐々にではあるが、プロットタイプの土台が完成しつつある。今年度の研究成果は、当研究所の研究資料集および数学教育学会春季年会に報告した。来年度は、さらに研究を推し進め、高等学校教育の質の転換となる生徒たちに主体性と自立性を身につけさせる教員自身の意識改革に向けて努カする。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 河村勝久、鈴木政雄、藍田隆: ""Mathematical Art 展in熊本"に関する一考察 -数学教育普及活動の視点から-"東海大学教育研究所 研究資料集. No.7. 92-100 (2000)
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[Publications] 河村勝久、平野葉一、中島洋介、高木公子: "新教育課程における数学教育-「生きる力を育む教育」に関する一考察-"東海大学教育研究所 研究資料集. No.7. 101-111 (2000)
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[Publications] 河村勝久: "情報社会における数学教育"2000年数学教育学会春季年会発表論文集. (2000)
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[Publications] 河村勝久、平野葉一: "数学教育から見た数学博物館"2000年数学教育学会春季年会発表論文集. (2000)