1998 Fiscal Year Annual Research Report
生物多様性保全を目指す大学における学際的インターンシップ制度と環境復元計画の確立
Project/Area Number |
10680197
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
小堀 洋美 武蔵工業大学, 環境情報学部, 助教授 (90298018)
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Keywords | 保全生物学 / 学際的環境教育 / 大学レベルでの実践教育 / 米国大学 / 問題解決型アプローチ / 環境インターンシップ制度 / フィールド実習教育 / 大学・学生・受入れ機関のパートナーシップ |
Research Abstract |
保全生物学のもつ学際的、実践的、問題解決型のアプローチを我が国の大学レベルの環境科学教育に導入することを最終目標として、この分野の先進国である米国における大学、高等環境教育機関、大学とパートナーシップを組んでいる多様な機関での取組みについて検討した。特に、米国大学の学際的、実践的教育の中で、最も成功を収めたプログラムとして高く評価されている、環境インターンシップ制度とフィールド実習教育が、優れた環境教育プログラムとして機能している要件について、調査し検討した。 1.米国大学の環境インターンシップ制度の意義、特色、大学・学生・受入れ機関の三者のバートナーシップのあり方、環境インターンシップの評価法などについて調査した。環境インターンシップ制度は、環境関連の学部の殆どの大学でカリキュラムとして導入されており、教育課程の一部として位置づけられている。学内には、そのための施設および専属のコーディネーターを置いている場合が多い。また、教員は指導教官としての責任を担い大学、学生、受入れ機関の三者の役割は密接な相互作用の上に成立している。また、環境インターンシップ制度がシャカイシステムとして機能しているのは、環境インターンシップが大学・学生・受入れ機関のそれぞれにとって、よい相乗効果を発揮しているためであると結論した。 2.優れたフィールド実習教育を展開している、国際環境教育機関であるSchool for Field Studies、ハーバード大学アーノルド植物園、New England Wild Flower Societyの取組みを大学の学際的環境教育の視点から検討し、各々の取組みの優れた要件を見い出した。
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