1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680213
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山田 文康 静岡大学, 情報学部, 教授 (40158217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 眞一 大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (70190288)
石塚 智一 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (00168238)
熊本 芳朗 電気通信大学, 名誉教授
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Keywords | 大学入試 / 得点調整 / 等化 / プログラムシステム |
Research Abstract |
本年度は、2年計画の初年度として、大学入試における得点調整の現状に関する調査・資料収集、得点調整の理論的検討、及び全体システムの概要設計を行った。以下、項目別に作業概要を述べる。 (1) 得点調整に関する現状調査 いくつかの大学・学部では過去に得点調整の経験を持つが、それはあくまでも個別対応であり、入試データ処理の過程で、その実施の有無を含め、得点調整を総合的に検討しているものは皆無であった。今回のシステムとの関連では、得点調整処理もさることながら、その実施の有無を判定するための資料提供が重要な意味を持つことが確認された。 (2) 理論的検討 論文・資料等の検討に基づき、得点調整の方法の整理を行った。方法としては、アンカーテストが存在する場合の等百分位法、線形等化法、アンカーテスト無しの場合の等百分位法、偏差値等であり、これら主要な方法は全てシステムに組み込む事とした。なお、研究分担者の熊本が、得点調整の諸手法に関する解説をhttp://www.infotopia.or.jp/〜kumamoto/equate/index.htmlに、一般の選抜に関する理論の解説をhttp://www.infotopia.or.jp/〜kumamoto/nyuushi/index11.htmlに掲載した。 (3) 全体システムの概要設計 全体システムは、(1)ワークファイル作成、(2)実施の有無に関わる判定資料作成、(3)調整処理、(4)調整結果の評価、(5)入試マスターファイルの更新、の5サブシステムで構成し、特に(3)(4)については、インタラクティブに方法間の比較が可能となるようなシステムを開発することとした。なお、(1)に関しては個別試験、センター試験の統合ファイルを対象とし、(2)も含めて詳細設計に入っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 山田文康: "入試制度の評価-静岡大学情報学部について-" 日本行動計量学会第26回大会発表論文抄録集. 323-324 (1998)
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[Publications] 山田文康,他: "大学入試高得点者の人材評価に関する比較研究" 日本教育工学会第14回大会講演論文集. 569-570 (1998)
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[Publications] 前川眞一,他: "大学入試センター試験の得点調整について-基本的な考え方と方法-" 大学入試フォーラム. 21. (1999)
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[Publications] 前川真一,他: "日本語基礎能力テストの項目プールの作成" 大学入試センター研究紀要. 28. 1-12 (1998)