2000 Fiscal Year Annual Research Report
時代変化に対応する教師教育と現職教育のモデル・カリキュラムの開発と試行
Project/Area Number |
10680216
|
Research Institution | KYOTO UNIVERSITY OF EDUCATION |
Principal Investigator |
大隅 紀和 京都教育大学, 教育実践総合センター, 教授 (90000083)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宮 真智子 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (90170828)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
佐々木 真理 京都教育大学, 講師 (00303925)
|
Keywords | 教師教育 / 現職教育 / カリキュラム開発 / 新時代教育 / モデル・カリキュラム / ワークショップ / ポートフォリオ |
Research Abstract |
本研究の経過と成果の概要は,つぎのように整理できる。 1.時代変化に対応するモデル・カリキュラムの必要性は,たとえば2002年から本格実施される「総合的な学習の時間」に代表れる。これに関連して,本研究では新しい教育課題に向けたカリキュラム開発の構想,・計画・実施・評価のための枠組みと具体案の研究を進めた。学部学生向け,および京都,大阪,静岡,福岡地域の現職教師を対象にして試行ワークショップを実施してきている。 2.その成果は関連学会,年会大会,研究会,国際会議等で,平成10年度7,11年度4,12年度4の合計15回の研究発表を行った。本研究活動の開発と試行をつうじて,時代変化に対応するカリキュラム開発には,従来の教育研究者,教師などによる会議方式ではなく,ワークショップ方式の導入が必要であり効果的なこと,その成果はポートフォリオ形式にする必要性が明確になった。 3.本研究によるモデル・カリキュラムの内容は,主として(1)マルチメディア教材,(2)理科・数学/算数教材,(3)国際理解教育教材の3分野にわたる。これらは,相互に関連した成果となっている。また,このうち(3)の国際理解教育教材については,教師養成課程向けに「国際教育協力論」のカリキュラム開発として集約し,平成12年度から京都地域の複数大学向けに開講を始めている。 今後は,広く国内国外での試行や発表通じて,より妥当なものにしていく計画である。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 大隅紀和 他: "教育系大学の「総合演習」における情報教育の構想と実施にむけて"日本教育情報学会第14回年会,年会論文集. 56-57 (1998)
-
[Publications] 佐々木真理 他: "時代変化に対応する教師教育の構想"日本教育工学会.第14回全国大会.大会講演論文集. 239-240 (1998)
-
[Publications] 大隅紀和 他: "時代変化に対応する教師教育の方法とモデル・カリキュラムの策定(1)"日本教育工学会.第14回全国大会.大会講演論文集. 413-414 (1998)
-
[Publications] 大隅紀和: "新しい教育課題に対応するカリキュラム開発の考え方と方法"日本科学教育学会.科教研報. Vol.13-6. 45-50 (1999)
-
[Publications] asumi.Norikazu,et.al: "On the Consideration a Guideline and Introductory Program for Teacher Training for a New Teaching Subject "Project Based Studies Time""日本教育工学会第15回大会講演論文集. 743-744 (1999)
-
[Publications] 大隅紀和 他: "情報教育の側面から見た総合学習の取り組み"日本教育情報学会第15回年会論文集. 120-121 (1999)
-
[Publications] 大隅紀和 他: "総合学習の実践ワークショップ"黎明書房. 118 (1999)
-
[Publications] 大隅紀和: "総合学習のポートフォリオと評価"黎明書房. 110 (2000)