1998 Fiscal Year Annual Research Report
手書きインターフェースを持つインターネット上の知的CAIの開発研究
Project/Area Number |
10680224
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
近藤 弘樹 佐賀大学, 理工学部, 教授 (10039266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 健次 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (00220880)
岡崎 泰久 佐賀大学, 理工学部, 助手 (90253583)
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Keywords | WWW / 手書き文字認識 / ペン入力 / 知的CAI / 分数計算 / 微分計算 / 弐変形過程認識 |
Research Abstract |
本研究は、インターネット上のWWW(World-Wide Web)から利用できる手書きインタフェースを持つ知的CAIシステムを研究・開発することを目的している。 この研究・開発では、手書きインタフェースを持つ知的CAIシステムの研究開発それ自身と共に、ヒューマンインタフェース部分を持つクライアントとネットワークを介して接続されるサーバ部分の機能の切り分け方が、またネットワークを介してシステムにアクセスする学習者への指導方略のあり方が検討課題となる。 本年度の研究に於いては、 1 分数計算を指導する知的CAIシステムに於いてWWW上で手書き文字認識を行うクライアントシステムの開発を行った。このシステムは分数計算に於いて現れる文字種が少ないことを生かして文字知識を木状に整理し、計算パワーが小さい現在のWWWクライアント上でも十分高速に文字認識を行う。この結果は、教育システム情報学会第23回全国大会(1998年8月)、情報処理学会第58回全国大会(1999年3月)などで発表した。 2 微分計算を指導する手書き入力の知的CAIシステムに於ける研究開発では、途中式を含めて手書き入力される微分計算式の認識システムについて研究開発を行い、提案を行った。この認識システムは、文字・記号認識、数式認識、数式の意味認識、数式計算の認識と、認識を各段階に切り分けて行う。この提案を電子情報通信学会教育工学研究会(1999年12月)などにて報告した。 3 指導方略については、教室内で使用する場合に於ける指導方略について、学習モード、指導スタイルの概念を導入することを提案した。この提案を人工知能学会知的教育システム研究会(1999年3月)などにて報告した。
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