1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680239
|
Research Institution | Jin-ai Women’s College |
Principal Investigator |
宮川 祐一 仁愛女子短期大学, 幼児教育学科, 助教授 (20219736)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村野井 均 福井大学, 教育学部, 助教授 (10182130)
|
Keywords | コンピュータリテラシー / 情報教育 / 幼児教育 / 保育 / インターネット / メディア教育 / ユーザーインターフェイス |
Research Abstract |
本研究の目的としては、幼児教育者・保育者および幼児教育を専攻する学生のコンピュータリテラシー育成、および幼児のコンピュータリテラシー育成の両側面からその方策を探ることにある。 (1)幼児教育者養成のための情報教育 本学幼児教育コース生に対して、幼児用コンピュータや幼児向けエデュテインメントソフトウェアの試用体験を課題として与えた。この課題を通して、最も一般的な教育内容、言わばオフィスソフトの操作のみでなく、より幼児教育や保育現場でのパソコン利用・導入に近づいた視点から、問題点を学生自ら掴ませることを目的とした。幼児教育現場に即した機器や教材を操作する機会を設けたことによって,使用する際に幼児教育者・保育者が留意すべき点、「コンピュータの持つ課題」について認識を深めることができた。 (2) 幼児教育の場にふさわしいコンピュータの検討 幼児を対象に、タッチパネルやタブレットといった周辺機器を試用させて調査を行なったが、パソコンに接する機会の増加もあり、汎用的な「マウス」を利用することが操作性が良いという結果が得られた。 (3) 幼児教育・保育の現場での実態調査 福井県内の全ての幼稚園・保育園を対象としたパソコン利用状況調査を実施した結果(69.3%にあたる307園から回収)、幼児が利用している幼稚園・保育園は、全体の2.9%に過ぎなかった。ほとんどの園でお絵描きの道具として使っていた。事務用としては、私立幼稚園と私立保育園の半数で利用していたが、公立保育園では皆無に近い状況であった。規模的には職員数11〜20名の園で利用割合が多かった,幼稚園では役立つとの回答が多く、公立保育園からは,あまり役立たないという回答が多かった。 また、回答者のコンピュータに対する関心の低さや誤った認識が見受けられたことから、幼児教育者・保育者のリテラシー向上が急務と言える。
|
Research Products
(1 results)