1999 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク環境における電子ノートの開発と評価(プログラミング学習ノート)
Project/Area Number |
10680245
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Research Institution | Osaka Prefectural College of Technology |
Principal Investigator |
高橋 参吉 大阪府立工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (70100766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 公廣 摂南大学, 経営情報学部, 助教授 (20099831)
若林 茂 神戸市立工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (80158584)
重井 宣行 大阪府立工業高等専門学校, 電子情報工学科, 講師 (90259896)
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Keywords | プログラミング教育 / 学習環境 / 電子教科書 / 自己学習 / C言語 / 情報処理教育 |
Research Abstract |
本研究では、プログラミング学習に習熟させるために、個人の電子化されたノートを利用できるプログラミング学習システムを開発した。この学習システムを「プログラミングノート」と呼ぶ。プログラミングノートによる学習の特色は、学習時にどのような間違いを起こし、その間違いに対してどのような処置を施したかなど、学習のプロセスが個人ファイルに残る自動的に残ることである。Cプログラミング演習で、作成プログラム、学習者の誤りの考察履歴などを収集し、個人ノート(ワープロ文書)を自動作成して、学習者に利用させている。さらに、学習履歴ファイルを学習者および指導者が参照できるようにしている。本年度は、下記の点について、学習システムの改良および指導方法の検討を行った。 (1)電子問題集の作成 UNIXおよびLinux上のApplixwareなど利用して、電子教科書の作成および改良を行った(Applixware版)。また、Webでも利用できるようにWeb版の電子教科書の作成および問題集の試作を行った。 (2)ネットワーク処理システムの開発および処理 昨年度開発した学習履歴集計および処理システムにより、課題および学習者ごとの学習履歴の処理ができるようになった。このシステムを利用し、Cプログラミング演習時のエラー分析を行い、処理結果について検討した。 (3)学習履歴の分析および検索・助言システムの開発 考察文データベースシステムに基づき学習者の間違い等の分析を行い、「間違い」の情報を学習者にフィードバックする検索・助言システムの基本設計および基本システムの開発を行った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 高橋参吉、松永公廣: "プログラミング学習のための電子学習環境の構築"日本教育工学会論文誌/日本教育工学雑誌. 23・3. 155-165 (1999)
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[Publications] 高橋参吉、松永公廣: "プログラミング学習のための電子学習環境の評価"日本教育工学会第15回大会講演論文集 2aE-04. 347-348 (1999)
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[Publications] 高橋参吉、重井宣行、早野秀樹: "Linuxによるプログラミング学習環境の構築"電子情報通信学会 信学技報ET-99-46. 51-58 (1999)
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[Publications] 高橋参吉、中程大輔、若林茂、松永公廣: "電子ノートによるCプログラミング演習時エラー分析"教育システム情報学会第24回全国大会講演論文集 B4-3. 245-248 (1999)
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[Publications] 高橋参吉、服部洋、松永公廣: "プログラミング学習のための電子学習環境の改良"電子情報通信学会 2000年総合大会講演論文集D-15-3. 208 (2000)
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[Publications] 松永、橋本、佐野、山本、高橋: "CGIによるCプログラミング基礎教育システムの実践にむけて"平成11年度情報処理教育研究集会講演論文集. 621-622 (1999)
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[Publications] 高橋参吉、松永公廣、若林茂、黒田芳郎: "入門情報リテラシー(Windows版)"(株)コロナ社. 174 (2000)