1998 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを活用した分野別・習熟度別英語教材作成システム
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10680253
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
岡田 毅 山形大学, 教育学部, 助教授 (30185441)
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Keywords | インターネット / 教材作成 / 時事英語 / 学習指導要領 / 中学校 / 検定教科書 / データベース / 英単語 |
Research Abstract |
初年度に当たる本年度では、以下の2点に関わる研究を推進した。(1)教材自動作成システムにとっての基幹データとなる中学校検定英語教科書全7種類3学年分、合計21冊に記載された英単語全てのデータベース加工作業の完成。(2)最終年度にはWWW(World-Wide Web)上で稼働予定のサーバーシステムの基本設計の検討と試行的運用。(1)に関して:現行(平成元年7月)の『中学校指導書:外国語編』においては、中学校3か年間に学習すべき英単語1000語程度のうちの507語を指定している。各単語は、冠詞・助動詞詞などという品詞準拠の基準と、時、場所、関連などを表すもの・性質や状態などに関するもの・動作などを表すものというような意味準拠の基準による分類をなされている。しかし、各検定教科書の単語リストにあっては、名詞・動詞・助動詞・形容詞・副詞等々のような品詞分類がなされている。また検定教科書出版7社の単語リスト相互間には共通性が乏しく、特定単語が分類されている品詞範疇に相違の見られる場合が少なくない。各教科書別の単語リストを完成させると同時に7社間に見られる分類の相違に関して綿密な調査を実施した。(2)に関して:当該システムを利用する外部からのアクセスに対し、どのようなサービスを提供し、サーバー内部的にはどのような段階で要求された情報の存在するURL(Unique resource locator)からの情報を取得し加工し、さらにユーザー側に送り返すか等に関して緻密な検討を加えた。この際に、既存研究設備であるUNIX搭載のPCにJava関連のライブラリ、コンパイラ等のインストール作業も行った。本研究を推進していく上で十分に配慮しなければならないのは、(i)サーバーマシンの負担、(ii)ユーザーインターフェイスの柔軟性、(iii)オリジナル情報(特に画像・音声等のマルチメディア情報)に纏わる著作権の問題、などであることが改めて明確に認識され、次年度以降の研究への橋渡しとなった。
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