1999 Fiscal Year Annual Research Report
教職への志向と一体感の形成をめざす「教育参加」の効果
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10680260
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
土井 進 信州大学, 教育学部, 教授 (30242663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東原 義訓 信州大学, 教育学部, 助教授 (90143172)
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Keywords | 教育参加 / フレンドシップ事業 / ふれあい体験 / 教職の意義等に関する科目 |
Research Abstract |
平成10年度に実施した学生による「教育参加」の授業評価(5段階評価)において、「"教育参加"は、学生にとって有意義な授業科目であると思う。」という項目に対して、55%の学生が「非常にそう思う」と答え、26%の学生が「かなりそう思う」と答えた。そして、どのような点が有意義であると思えたのかを明らかにするために、10項目からなる心理的変容に関する調査を実施したところ、「教師の仕事は大変だがやりがいがあると思えるようになった。」という項目において、41%の学生が「非常にそう思う」と答え、35%の学生が「かなりそう思う」と答えた。このことは、「教育参加」によるふれあい体験活動が学生の「教職への志向や一体感」を形成し、強化していくうえで効果があることが強く示唆するものとなった。 そこで平成11年度は、子どもとのふれあい体験や教職員とのふれあい体験と、学生の「教職への志向や一体感」の形成との関連を明らかにするために、21項目について「教育参加」前調査(6月)と「教育参加」後調査(12月)を実施した。現在その分析作業に取り組んでいる最中である。 また、平成11年度は「教育参加」の授業のように、子どもと直接ふれあう体験を取り入れた授業を実施している大学のうち、13大学の学生が信州大学に集まってフレンドシップ事業全国学生シンポジウムを開催した。このシンポジウムにおいてもふれあい体験が教職への意欲を喚起するうえで効果が大きい事が話し合われた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 土井 進: "教職への志向と一体感の形成をめざす「教育参加」の効果(1)"日本教材学会年報. 第10巻. 195-197 (1999)
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[Publications] 土井 進: "教師としての人間力の練磨"教育展望. 第46巻第1号. 24-33 (2000)
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[Publications] 土井 進: "臨床経験の授業科目「教育参加」の開設と効果"日本教師教育学会年報. 第7号. 155-170 (1998)
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[Publications] 土井 進: "地元教育機関と連携した「教育参加」の実践(第3集)"信州大学教育学部付属教育実践研究指導センター. 114 (1999)
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[Publications] 土井 進: "地元教育機関と連携した「教育参加」の実践(第4集)"信州大学教育学部付属教育実践総合センター. 131 (2000)
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[Publications] 土井 進: "フレンドシップ事業全国学生シンポジウム"信州大学教育学部付属教育実践総合センター. 142 (2000)