2000 Fiscal Year Annual Research Report
生活科との接続を目指す小学校中学年向け家庭科教育の検討
Project/Area Number |
10680272
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
湯川 聰子 奈良教育大学, 教育学部・文部科学教官(教授) (10078818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯川 夏子 神戸学院女子短期大学, 家政科, 助教授 (40259510)
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Keywords | 総合的な学習の時間 / 調理教育 / 小学校 / 幼稚園 / 課外活動 / 学級活動 / 菓子作り / 国際理解 |
Research Abstract |
この研究の最終目標は,小学校低,中学年の生活科と総合学習カリキュラムにおいて実施可能な家庭科的視点からの教育内容の提案を行うことである.前年度までの進展経過より,小学校においてはとくに食生活分野に関して重点的な提案の必要が実感された.今年はまとめの年度に当たり,昨年度までの研究成果を学会誌に掲載することを目標とした.「家政学研究」誌に2編を投稿し,審査の結果,掲載の運びとなり,成果公表の責務を果たすことができた. 一方,小学校現場における実験授業を実施してとくに国際理解のために実施可能なメニューを確定することが課題であったが,実践を依頼する現場を探すことで苦労していた.本年,一小学校の協力を得て,小学校中学年で2件のメニューの実験授業を実施できた.チヂミとインドカレーである.「総合的な学習の時間」として国際理解を深める授業の一環として生活文化を理解する手法として,小学校教員の手で,容易に指導できる料理メニューとしてこれらを確定できたのが本研究としての大きな実績となった. しかし,本年の計画で,ホームページを開設して,授業に使えるメニューの提案をすることを実行したいと考えていたことに関しては,開設することができず,問題を後に残した.十分なメニューを準備できなかったことが大きな理由である.4月以降,新たな研究計画としてこれを受け継ぎたいと考えている.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 湯川夏子,湯川聰子: "小学生の調理経験の実態-総合的な学習の時間における調理教育の導入"日本家庭科教育学会第42回大会研究発表要旨集. No.42. 49 (1999)
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[Publications] 湯川聰子,湯川夏子: "小学生の調理体験希望品目と基礎的調理経験の実態"日本家政学会関西支部第21回研究発表会講演要旨集. No.21. 37 (1999)
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[Publications] 湯川夏子: "家庭の雑煮にみられる伝統の継承とその変容"日本家政学会関西支部第21回講演要旨集. No.21. 7 (1999)
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[Publications] 湯川夏子: "「総合的な学習の時間」における調理実習への支援"家庭科教育. Vol,74,No1. 27-30 (2000)
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[Publications] 湯川夏子,岩崎礼子,湯川聰子: "小学校・教科外活動における調理活動の実態"日本家政学会第52回大会研究発表要旨集. No.52. 256 (2000)
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[Publications] 岩崎礼子,湯川聰子,湯川夏子: "幼稚園,小学校低・中学年向け菓子作りメニューの検討"日本家政学会第52回大会研究発表要旨集. No.52. 82 (2000)
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[Publications] 湯川聰子,湯川夏子,辻映子: "小学生の調理経験の実態,家政学研究"家政学研究(奈良女子大学家政学会発行). Vol.47,No.2. 6 (2001)
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[Publications] 湯川夏子,湯川聰子: "小学校・教科外活動における調理活動の現状と課題"家政学研究(奈良女子大学家政学会発行). Vol.47,No.2. 6 (2001)