1998 Fiscal Year Annual Research Report
日本版UBC点字標準化と支援ソフトウェアに関する研究
Project/Area Number |
10680295
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
大武 信之 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 助教授 (10223851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 准 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60192481)
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Keywords | 統一点字記号 / 自動点訳 / 標準化 / 支援ソフトウェア |
Research Abstract |
本研究は、英語圏における統一点字記号であるUBC(Unified Braille Code)を日本点字に導入し日本版UBC点字記号を標準化することと、支援ソフトウェアを提供することにある。UBCの詳細な定義が決まるのは1999年以降であるが、UBCを検討する国にはUBCの評価キットが全世界に向け配布される。現状で公表されているUBCを日本版に導入するには、現行日本点字における仮名表記部分は何ら変更を行わずに、英語部分を全てのUBCに置き換え、数式・化学式も新点字コード体系であるUBCを導入し、日本版UBCとして、現行日本点字規則に置き変えるものである。英語圏での状況は8:2でUBCに賛成する情勢で、今夏、UBCの完成と移行を2003年に計画していることが明らかになった。 初年度はデータの評価と整合性の問題を調査し、現行日本点字規則の仮名表記と日本版UBCに不都合がないことを明らかにした。また大幅な変更がもたらされる数式の教育上の問題点、数式点字等の利用者に対する負担等を、全盲学生に協力を願い、調査を行った。また、漢字仮名交じりの文書から点字に変換するシステムを、Windows環境で利用できる自動点訳ソフトウェアを完成させた。 日本点字委員会の研究部会では、英語圏における新点字コード体系UBCの導入とは別に、現行数式点字規則を見直す研究会があり、現在、全く新しい数式点字コードを導入しようとするA案グループと、UBCに準拠しそれを検討するB案グループが存在する。本研究を通じ、関連の深いB案グループとの研究協力も得られるように体制が整った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 曽根,佐藤,原,大武: "UJBC文書の墨字翻訳システムII" 電子情報通信学会,技術研究報告. ET98-93. 1-8 (1998)
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[Publications] 十川,佐藤,原,大武: "墨字点字双方向変換統合システムの開発" 電子情報通信学会,技術研究報告. ET98-94. 9-16 (1998)
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[Publications] 岡田,楠,佐藤,原,大武: "視覚障害用LaTeX文書作成システム" 電子情報通信学会,技術研究報告. ET98-95. 17-24 (1998)
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[Publications] 楠,岡田,佐藤,原,大武: "視覚障害者用Windows対応LaTeX文書作成システム" 情報処理学会第58回(平成11年前期)全国大会講演論文集(4). 3J-04. 271-272 (1999)
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[Publications] 十川,佐藤,原,大武: "点訳・翻訳の統合システム" 情報処理学会第58回(平成11年前期)全国大会講演論文集(4). 3J-06. 275-276 (1999)