1999 Fiscal Year Annual Research Report
現代乳幼児における描画表現の特性とその発達過程に関する研究
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10680296
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Research Institution | Jumonji Junior College |
Principal Investigator |
平田 智久 十文字学園女子短期大学, 幼児教育学科, 助教授 (30238365)
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Keywords | 幼児の描画 / 描画表現の特性 / 描画表現の発達過程 |
Research Abstract |
本年度の研究計画は2つあった。ひとつは10年度に収集した幼児の描画画像を整理し、データベースとして活用できる環境を整えることであった。もうひとつの計画は幼児の成長とともに変化していく描画活動を追及する為に、本年度も幼児の描画作品を画像として収集することである。 幼児の描画画像を整理することについて データベース構築は2つのファイルをつなぎ合わせることで可能となる。画像ファイルと幼児一人一人の情報と描画に関する情報とを記録したファイルの二つである。 約6600枚に及ぶ描画画像にひとつずつその作者の幼児名を付記しておくことは時間的にも、画像から描いた幼児を特定することも大変なことであった。しかしながら上記作業は協力者を得て完了させた。この入力方法を正確かつ簡素化できるよう新たな物理的環境を構築することは今後の研究になると考えている。 2つのファイルをつなぎ合わせること すでに幼児の個人情報はひとつのファイルに収めてあり、目下画像と幼児の情報とをつなげることを試みている。一人の幼児の描画を成長順(描画順)に並べて表記したり印刷できることや、指定した生育年齢に描いた画像を取り出すことなどに主力をおいてデータベースを調整している。 幼児の描画作品を画像として収集すること 幼児の行動は変化している。それは描画にも反映しており本研究でも注目している視点である。そこで本年度も幼児の描画作品を画像として収集した。収集に際し幼稚園などの現場では、幼児は毎日のように絵を描くがその整理になかなか着手できない日々の状況がある。そうした状況に呼応しながら研究を進めるには年度の変わり目の今が重要となる。現在幼稚園2園の作品は収集できた。一部収集した園もあり、合計5503点が収集できた。さらに4月初めまでに約3500点を収集する計画である。
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